背中は酷く髪の生え際より首筋、お尻の上まで無数の丘疹

湿疹

痒みや赤みを伴う湿疹。かけ橋掲載分

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上半身に広がるニキビの様な湿疹

1977年生、女性

患者さんは、ある病院に勤務する女性です。相談内容は湿疹。

湿疹は顏には無く、上半身の胸と首筋と背中です。特に背中は酷く髪の生え際より首筋、そして背中へと、お尻の上まで無数の丘疹がびっしり出ています。

今までの経験では、このような湿疹は女性特有のホルモンバランスの崩れが原因の場合が多い様です。

問診をすると7、8年前の16、17歳位から出ていたそうです。夏は恥ずかしくて水着にもなれなかったと仰います。身長166センチメートル、体重47キログラム。便秘がちで口渇があり、よく発汗するそうです。

糸練功の結果は、肝の臓陰証0合7プラス。まさしく女性ホルモンの崩れが原因です。卵巣機能を整える漢方薬、腸内細菌層を整えるもの、ビタミン剤を選薬しました。

  • 3ヵ月後、肝の臓3.5合1プラス。改善無し。
  • 6ヵ月後、4.5合1プラス。非常に改善が遅いが丘疹が減少してきている。
  • 9ヵ月後、7.5合プラス1。
  • 1年後、9合プラス1、発疹は殆ど消失、湿疹の後が黒ずみ残っている。
  • 1年3ヵ月後、10合プラスマイナス。湿疹の後も殆ど消失、綺麗な肌になる。
  • その後、再発防止を行う。

この女の子は、半年間効果が見られなかったが、1年半後には綺麗な肌を取り戻し非常に喜んで頂いた例です。

手の甲と足の甲に湿疹

1952年生、男性

手の甲、足の甲に湿疹が出来てしまい、病院に受診するも処方された薬では効かずに困っている男性から相談を受けた。

湿疹は、1年程前から出来て痒みがとても強かった。糸練功にてお調べした所、現代の皮膚病に良く使用される化膿が強い体質の証の変方とも言われる化膿症の証を確認しました。

漢方薬を服用し3日過ぎた頃、全身に発疹が出てしまった。自ら服用を休止しており、症状は少し治まっていた。糸練功にて漢方薬がピッタリ合っていた為に起こる瞑眩、好転反応の反応が出ていた。1日に服用する分量を3分の1量程にして頂き、身体がビックリしない様、少しずつ慣れていく様に調節して頂いた。

痒みが酷かった事もあり、突然、痒みのスイッチが入らない様に急迫の掻痒を改善する漢方薬もお飲み頂いた。トラウマとして残らない様に、自律神経の治療にプラス皮膚の治療で進めていった。改善途中に別の証が出てくる事も何度か確認出来たが、締め括りは化膿症体質を良くする漢方薬での改善となった。

皮膚の状態にはアルコールや砂糖などが影響する為、自然に本人が控える様になっていた。皮膚の症状は掻かない事。緑の物を多く摂る。砂糖やアルコールを出来る限り控える。これらの事を日々の生活の中で気を付けた方がより改善が早くなり、漢方治療を早く終了する事が出来る。

アレルギー性の湿疹。顔が腫れて

1953年生、女性

湿疹が出たり治まったりを繰り返し、目の周りや唇、顔が腫れてしまって困っている女性より相談を受けた。

女性は、来局の5ヶ月前くらいより湿疹が出始めた。最初は、首に出たり治まったりという状態だったが、次第に酷くなり顔全体に赤みが出るようになってしまった。

糸練功にて確認した所、赤みの部分にじんましん様の証を確認。アレルギーの原因となる食べ物を注意するようにお伝えしてお出しした。

  • 治療開始から2ヶ月、あまり症状は変わらないとの事。新しく調べ直した所、太陽少陽の合病証を確認。漢方薬を変更してお渡しした。
  • 治療開始から4ヵ月後、漢方薬を変え、アレルギーチェックをした食材や化粧品、シャンプー等も注意して頂いたおかげか、合数も大幅に改善。肌の状態も順調に改善を見せた。
  • 治療開始から1年10ヶ月後、糸練功での反応も無くなり治療を終了とした。

太陽少陽合病の証は、太陽病位、少陽病位2種類の漢方薬を合わせた処方となる。

この漢方薬は、陸性食材の蕁麻疹に使う処方になり、特に少陽病位の漢方薬は、肝臓の解毒能力を高める処方となる。解毒能力を高め、漢方で1回体質改善をしておく事で、今まで食べられなかった食材も食べられるようになる。体質改善といえば漢方薬という例の一例であった。

首と顏が赤く腫れる湿疹

1948年生、女性

以前から皮膚科へ受診していたが、顏の赤み、腫れが改善しない女性から相談を受けました。病院からは、ストレス、化粧品が原因と言われ、皮膚科の治療が6ヶ月過ぎていた。

太陽堂漢薬局でご主人様が治療されており、一緒にご来店された。その時、糸練功にてお調べすると、太陽病位のじんましん証の反応がありました。食べ物や皮膚に使用する物によるアレルギーが原因の可能性が高く、その方はシャンプー、化粧品、瓜科、リンゴ、酸化した油など糸練功上影響があると思われ、それらを控えて頂いた。

痒みが出てしまう時はステロイド軟膏を使用していたが、3ヶ月後には殆ど軟膏を使用する事無く過ごせる様になっていた。

漢方治療を始めて半年が過ぎた頃には、以前の症状はほぼ出なくなっていた。暫くすると鼻の頭、眉の間に解毒証体質の証を確認する。解毒証体質を改善する煎じ薬は、皮膚の状態へ幅広く使用する事ができ、体質改善力も付いていく。アレルギー性じんましんを抑える漢方薬も服用し同時に治療していく事となった。

脂漏性湿疹の様な症状も出る事もあったが、解毒証体質を改善する煎じ薬に薬味を加え、食事では緑の野菜を多く摂り、油物を控える事で、その後症状が酷く出る事無く、順調に改善していった。

食事から症状が悪化する事はとても多く、女性の場合、化粧品などによる悪化も視野に入れ治療していく事で、改善の速度が大きく変わる。生体内、生体外と症状の原因となる部分を押さえ改善した一例だった。