黄連と甘草

2022年7月23日;(写真は 久住 タデ高原の湿原の遊歩道 です。)

漢方薬に瀉心湯(シャシントウ)という漢方薬の1群があります。
「心(シン)を瀉す湯剤」煎じ薬です。
東洋医学の「心」は、部位としては鳩尾から胃の付近と考えられます。

「心」に熱が有ると、上焦(ジョウショウ)に上がった熱で高血圧や鼻血、口内炎、精神症状などが起きる事があります。また胃腸症状としては食欲不振、吐き気、下痢などが起きます。

柴胡剤は、柴胡(サイコ)・黄芩(オウゴン)の組合せです。
瀉心湯は、黄連(オウレン)・黄芩の組合せです。

処方では、黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)、葛根黄連黄芩湯(カッコンオウレンオウゴントウ)、甘草瀉心湯(カンゾウシャシントウ)、半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)、生姜瀉心湯(ショウキョウシャシントウ)などです。

この瀉心湯の構成薬味の黄連・甘草(カンゾウ)を煎じると新たな結合体を形成します。黄連のベルベリンと甘草のグリチルリチンが煎じている間に結合し成分が変わります。
出来あがったベルベリンとグリチルリチンの結合体は腸内細菌叢の植生を変えると言われています。
その為、煎じ薬以外の丸剤や散剤を用いても腸内細菌叢の植生は変わりません。