皮膚甲錯(ヒフコウサク)

2022年7月29日;(写真は 熱海グランバッハ です。)

私がまだ鹿児島で漢方相談をしていた頃、中年の女性からサメ肌の相談を受けた事があります。腕を見せて頂くと皮膚が乾燥し薄い色の白い縁取りの鱗のような皮膚でした。
荒れ証と言うより、鱗を張り合わせた様な皮膚の状態でした。

彼女はその地区の国立病院の婦長さんでした。病気ではないにしても、女性としてご自分の皮膚が嫌だったのだと思います。

風湿(フウシツ)が原因の関節症やリウマチに使用する麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)という有名な漢方薬があります。
麻杏薏甘湯の証の人は風湿により皮膚表面の血行障害を起こし、肌に皮膚甲錯や進行性指掌角皮症などが現れる事が有ります。頭のフケが多い方もいらっしゃいます。

その婦長さんに関節症やリウマチに使用する麻杏薏甘湯を投薬しました。
その女性の皮膚はみるみる改善し、数か月後にはサメ肌が普通の女性の肌になったのです。
漢方薬を止めた後も再発せずに綺麗な皮膚を維持されました。

漢方の不思議な一面を見た気がします。