患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 痔瘻(痔ろう) 】と漢方症例報告

痔瘻(痔ろう)で病院で手術しかないと言われた 2016年7月

(1960年生、男性。No.4262)

病院では手術しかないと言われた痔ろうの男性からご相談を受ける。

長時間座っていると化膿しているようにジクジク痛み、イボ状の出っ張りが負担になり、その場しのぎの治療ではなく根本治療を考えておられた。

糸練功で確認した所、痔核様証と痔瘻様証の2種類を確認した。痔核様証には肝臓の門脈圧亢進による痔核に使用する漢方薬、痔瘻様証には当薬局で治療法を確立した痔瘻に使用する漢方薬、痔核と痔瘻のどちらも治療が必要だった。

痔瘻、痔核共に甘い物は悪化の原因になり、便秘や下痢も出来る限り起こらないように乳酸菌製剤をお出しした。

痔瘻と痔核の治療を同時に進めている為、1日の服用回数が多くて大変と言われていたが、きっちり服用され治療を続けておられた。

3ヵ月漢方薬を服用され、症状は小康状態だが、以前とは違い今までより悪くならない事は実感されていた。

1年経過した時には痒みや出血の度合いなどが「グッと少なくなった」と喜ばれていた。

痔核の治療は終了する事が出来たが、痔瘻は3年経過して腫れる状態が減りとても調子良く過ごせるようになられた。治療をしている段階で腫れが全くない時期なども少しずつ増え、漢方薬も段々と減らせるようになっていた。最終的には3日置きに1回漢方薬をお飲み頂き治療を進めた。

治療開始から9年と長い間治療をされたが、病院では手術を勧められていた痔瘻が完治された症例だった。

痔瘻(痔ろう)の原因と治療 >>

少量の出血後に排膿を繰り返す痔瘻

(1951生、男性。No.3836)

病321

シコリの様な腫れがあり、2週間毎の間隔で出血と膿が出る状態を繰り返している痔瘻のご相談を受けた。通常は痛みが出る事は無いが、排膿前は腫れて痛みが出てしまうと大変お困りだった。

糸練功にて状態を確認し、痔瘻に「急性期を過ぎた可能性疾患の証」と、腫れに対して「痔核による証」を確認した。太陽堂には多くの痔核、痔瘻の患者様がおり、経験上、正式処方より代用の「炎症を取り血流を増す補助剤」を使用する方が、治癒率が増し患者様の負担も減る事が分かっていた。また腫れの状態に対して、血液を上手く流す駆瘀血作用のある漢方薬を用い治療を開始した。

治療開始から3ヵ月。「なんとなく腫れも小さくなり楽になってきたような気がする。下痢の状態も少し改善されている」と、長い間悩まされていた事だったので喜んでいらっしゃた。

治療開始から5ヵ月。「小さな腫れに伴い膿も出る事はありますが、以前に比べれば格段に楽になった」と仰っていた。

治療開始から1年を経過すると「症状を忘れてしまう事もある。膿は微かに滲む程度」と、大変改善されている事を実感されていた。

痔瘻は長年掛けて化膿を繰り返し、出来た瘻管は自然には改善する事は無く、西洋医学では手術のみになる。太陽堂の目指す完治は、膿を残さず自然と瘻管が塞がる状態が治療終了となる。

今回の男性も長い治療期間にはなったが、諦めずに治療し、漢方治療と体質改善を終える事が出来た。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。

痔瘻(痔ろう)の原因と治療 >>

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