喉の詰まり

2020年12月17日;(写真は長崎県佐世保市。九十九島です)
患者さんを問診していると
「喉に何かが詰まっている」
「喉に違和感がある」
「病院で検査し異常は無かった、でも喉が詰まるんです」
「喉にがんが出来ているんじゃないか心配です」
など、喉の詰まりを訴えられる患者さんが居らっしゃいます。

漢方では咽中炙臠(インチュウシャレン)と言います。咽(のど)の中に炙った臠(焼肉)があると訴えます。
或いは梅核気(バイカクキ)とも言います。喉の中に梅の硬い種が引っかかっていると訴えられます。

ヒステリー球とも言われる神経性の食道狭窄症の症状です。
精神的ストレスなどで食道が一時的に狭くなります。食堂が狭くなると何か喉に詰まっているような感覚、錯覚が生じます。
不安発作の1つの症状として出る事もあります。

漢方では半夏厚朴湯証の特徴ですが、他の漢方の証の逍遙散証や分心気飲証、桂枝甘草竜骨牡蠣湯証などでも見受ける事があります。