耳の詰まった感じ、フワフワ。病院では難聴気味

眩暈

眩暈。かけ橋掲載分

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脳血流と立眩みの眩暈

1962年生、男性

40代半ばの男性から相談を受けた。1ヶ月前から1日に1、2回立ちくらみのような眩暈が起きる。4、5日前から酷くなり、1日に8回ほどする。また肩凝りも酷く、マッサージへ行った所、首の後ろにバイブレーターのような振動のある眩暈に変化したとの事。

脳血流もチェックしたところ

糸練功で確認した所、マイナス0.4合に気の上衝の証、0.2合に脾胃の虚と水毒の証があった。これらの証からストレス性のものではないかと推測し、脳血流もチェックした所、0.2合に瘀血の証があった。病院からも血液がドロドロ、腎機能も半分以下なので年齢を重ねた時に注意が必要と言われていた。

1ヶ月後の糸練功では、首部分に知覚神経障害、五志の憂と思える気の上衝と竜骨牡蠣の証。肩凝りの根本的原因として第三胸椎の異常を確認した。

血流改善の漢方薬を選薬

眩暈、血流、自律神経失調症の改善に五志の憂と血圧、腎臓病にも対応する血流改善への漢方薬をお出しした所、飲み始めて2週間で効果を実感、1ヶ月後には、随分調子が良くなられた。お盆休みでご実家へ帰省し、のんびり過ごせた時も全く症状は出なかった。リラックスする事が一番の薬かもしれないとおっしゃっていた。

その後、バイブレーターのような感じも肩が引っ張られる感じもない。忙しい時でも調子が良いと喜ばれていた。

漢方薬を飲み始めて半年経った頃には、眩暈が殆ど無くなられていた。

眩暈と耳鳴りでお困りの女性

1968年生、女性

女性から相談を受けた。鼻と喉の中間辺りに乾燥感を覚える時、耳の詰まった感じがし、フワフワした眩暈がする。病院では難聴気味と言われ来局された。

経絡病には急性の状態に繁用する煎じ薬で

糸練功で確認すると、眩暈は心の陰証、胃寒の証。耳鳴りは、膀胱の陽証、上気の証を確認。鼻と喉の乾燥感では経絡病を確認。急性の状態によく用いる煎じ薬で対処した。

3ヶ月後

眩暈、頭痛は無くなった。病院の検査では両耳の聞こえが悪く、特に高音が悪い。鼻と喉の中間辺りの乾燥感はかなり良くなった。当初は新薬をたくさん飲んでいたが、症状の改善が感じられず、漢方薬を中心に服用治療されたとの事。

8ヶ月後

初回の来店時より調子も良く、眩暈も殆ど無くなっ。耳鳴りは時々あり、寝不足になるとワンワンと鳴ると訴えられる。

12ヵ月後

調子も良く、少し寝不足でも無理がきくようになった。

食養生、生活養生を指導

胃寒の証の体質は体の冷えが大敵である。漢方では、苦は体を冷やすと言われている。ビールは控え、にが瓜、ナスビなどアクの有る物は生姜や一味などの薬味と一緒に調理されるよう指導した。

また、上気の証は、気温の上昇などで一時的に悪化や改善が鈍くなり易い為、散歩や運動などで発汗するよう指導した。夏場は冷房等により体を冷え過ぎない様に気を付ける事も大事だと伝えた。

回転性の眩暈が季節の変わり目に起こる

1961年生、男性

25年以上前から眩暈の症状があり、様々な治療を試みたが全く改善する事が無かった男性からご相談を受けた。頭を上げた時に起きる眩暈は常にあり、季節の変わり目になると天井が回るような眩暈が起こり、大変お辛かったと言われていた。

糸練功でお調べすると、眩暈に対して気の上衝の証と脾胃の水毒の動揺証の2種類を確認する事が出来た。

2種類の漢方薬を用いて治療開始

気の上衝を改善する漢方薬は脳への血液が不足する事で起きるクラッとするような眩暈に使用し、脾胃の水毒の動揺を改善する漢方薬は水毒の動揺による激しい回転性の眩暈に使用する。2種類の粉薬を組み合わせて治療を開始した。

服用開始から2ヶ月経過

「大分良くなっています。」と効果を実感されていた。

服用開始から6ヵ月経過

季節も変わっており、その時も症状が出る事なく、気になる事が無くなったと大変喜ばれていた。始めに投薬した漢方薬から変更する事なく順調に体質改善が進んでいった。漢方薬を服用し始めてからは症状が殆ど出る事無く治療が進んでいった。

服用開始から1年を経過した時には

症状が出る事も無く、体調を崩してしまった時にも症状が再び出てしまう事は無くなっていた。

25年と長い間悩まされていた症状が、2ヵ月程漢方薬をお飲み頂いた時から改善が始まった。現在は自覚症状も無く、長年困っていた症状が完治するよう再発防止で漢方薬をお飲み頂いている例である。

耳石が原因

1968年生、女性

眩暈を訴えるご婦人の相談を受けた。病院で、ホルモン検査や脳の検査等、色々な検査を受けたが特に異常が見当たらない。頭がふらふらし、日によって血圧が高くなる。最高血圧は上昇せず、最低血圧が高くなるとの事。

糸練功にて、脾胃の虚と水毒の動揺の証を捉えた。この証は、頭を使い過ぎて脳の血管が収縮し、眩暈や血圧上昇を引き起こす。

バレーリュー症候群の疑いもある

眩暈症状は、雲の上を歩く様なふらふらする。高血圧は、最低血圧が高くなる症状が特徴となる。第五頚椎をチェックしバレーリュー症候群の疑いもあると思われたので第五頚椎の治療も併せて行った。

漢方治療開始から1ヶ月後

ふらふら感や身体が揺れる感覚が無くなり、更に2ヶ月後には眩暈も起こらなくなった。

それから4ヶ月後

随分良くなったが、頭を動かすとクラっとする。頭をラップで1枚覆われた様な感覚があると訴えられた。

眩暈は耳石が原因との診断を受けた

再度、病院で検査したところ、眩暈は耳石が原因との診断を受けた。東洋医学では、頭帽感と言われる、脾胃の水毒と気の上衝の証である。耳石があってもその症状を改善する事が出来る。漢薬を切り替え治療を進めた。

その後、脾胃の虚と水毒の動揺の証は自然治癒するところまで改善したが、血圧が不安定な状態が続いている。出産経験のある婦人に現れる妊娠腎を捉えた。その頃には眩暈、頭帽感は全く無くなっていた。最後に妊娠腎の体質改善を行い治療の締めくくりとした。