夜中に腰痛で目が覚めてしまう男性

腰痛

腰痛。かけ橋掲載分

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ギックリ腰の後、腰痛が取れない

1968年生、男性

男性から腰痛と左下肢の痺れ症状の相談を受けた。
3ヵ月前に身内の介護中にギックリ腰になってしまい、それ以後なかなか痛みが改善せず、長く歩く事や座り続ける事が出来ず、夜中に痛みで目が覚めてしまう状態が続いているとのことだった。

糸練功にてお調べしたところ、腰痛に対して膀胱の腑の陰証を確認した。これはヘルニアや坐骨神経痛に良く出る証である。
養生法として、痛みが改善するまでは日常生活でなるべく腰に負担をかけないよう、普段からコルセットを着用するように指導した。
またアルコールは筋肉再生を遅らせて改善スピードが落ちてしまうため控えて頂き、骨を強くするために小魚や海藻類などミネラルを積極的に摂って頂くようにした。

非常に順調な改善を見せて、漢方治療から1ヵ月後には、合数は4.2合まで上がり大幅な痛みの改善が見られた。腰痛治療の場合、ここで油断をして腰に負担を掛けることで治療期間が延びてしまうことが良く起こる。くれぐれも7合を超えるまでは無理をしないように伝えた。
腰の改善と共に左下肢の痺れも2ヵ月後には太腿部からふくらはぎへと下がっていった。坐骨神経痛などの痺れの症状は、改善と共に腰から太腿部、下肢、足先と下に降りて最後に指から抜けて治ってしまう。
無理をした後など一時的な悪化は見られたものの、途中からは再発防止の治療へと切り替え、11ヵ月後に無事漢方薬を卒業した。

腰痛、坐骨神経痛の女性

1964年生

初回の相談は1999年5月である。
昨年7月にギックリ腰をし、その後より腰痛が出たとの事。現在は右足にも坐骨神経痛による痛み痺れがある。身長160センチメートル、体重49キログラム、痩せ型で冷え性がある

医療気功の糸練功で調べると、左下焦膀胱の腑に1.5合2プラスで腰の異常が認められる。かなり腰痛は酷そうである。また、同じく左下焦腎の臓に3合2プラスの神経症が見られる。この神経症は知覚神経障害を伴っていると思われるので両方の治療を行う事とする。

膀胱の腑証は水毒で燥証である。関節筋肉痛に対して煎じを1日1包と漢方太陽堂で開発したリウマチ体質を改善する粉剤1日1包を同時服用投与。
腎の臓証は気うつと気の上衝のため経気を巡らす粉剤1包と骨を丈夫にするミネラル豊富な粉剤1包を同時服用投与する事とした。

1ヵ月後、腰痛と坐骨神経痛は4合1プラス、神経症は7合プラス3に改善。少し軽くなったような気がするとの事。

2ヶ月半後、腰痛と坐骨神経痛は7.5合プラス1、神経症は9合プラス1に各々改善。痛みも痺れもかなり取れてきているとの事。

3ヶ月半後、腰痛と坐骨神経痛は9合プラス1、神経症は10合プラスマイナス1まで改善。

5ヶ月半後、腰痛と坐骨神経痛は10合プラスマイナス1、神経症は10合プラスマイナスに改善。痛みも痺れも消失。

腰椎狭窄により突然歩けなくなる

1941年生、女性

ご来局される半年前に左足に痛みや痺れが起こり、歩く事が困難な状態になった女性から相談を受けた。
病院の検査で腰椎の4番、5番が狭窄している事が分かった。すぐに手術を行うが、背中の重い状態が残りリハビリを続けていると言う。

背中が重く感じる症状に知覚神経障害として、水毒による凝りと胃内停水の証の2つの治療点を糸練功で確認した。
背中が重く感じる症状に対しての粉薬は、知覚神経障害や五志の憂に使用する事は多いが、今回の女性のように体質の深い部分の反応と考えられる生体内環境に対しての煎じ薬を使用する事はそう多くない。女性も胃腸薬と思い服用をしていた。
漢方治療開始4ヵ月間は重く感じる症状も続いていたが、5ヵ月目からは、1週間調子が良いと感じる時があらわれる様になってきた。その後は調子良いと感じる時が少しずつ増え、ご本人様自ら漢方治療を一旦終了された。

数年した時に女性からご連絡があり、「目が覚めてしまうとその後が眠れない」と訴えられ、睡眠障害の治療を開始した。眠りの状態も1年した時にはとても改善された。
その後、病院の検査も定期的に行っており脳動脈瘤があると指摘をされ、治療を脳動脈瘤へ変更し漢方薬をお飲み頂く。
病院の検査にてその後良好にて、糸練功の合数も10合のプラスマイナスで安定した状態が続いている。漢方治療終了も目前になり様々な症状が改善された例だった。