ニキビとは
ニキビは、角質と皮脂の脂肪塊の細菌感染が原因です。
皮脂の分泌物が多くなることが原因で生じます。ニキビの好発部位としては、顔を中心として背中、胸等にも出ます。また胃腸障害や便秘などで悪化します。
ニキビの成り立ち
- ニキビは、毛孔の場所に青黒い隆起した点と角質と皮脂からなる脂肪塊が最初に出来ます。
- この脂肪塊が細菌感染すると、ニキビは赤く腫れた膿ほう、面ぽうと成ります。
ニキビは漢方の最も得意とする疾患の一つです
漢方で、まず治せないニキビは無いと言われています。東洋医学では、皮膚の表面から治すのではなく身体の内側から原因の治療をしていきます。
ニキビの出来た原因を思春期のホルモンバランスの崩れ、女性ホルモンの乱れ、解毒能力の低下など、血毒を中心として考えます。
上焦に出来ているニキビですが、原因の血毒が中焦なのか下焦なのかにより治療薬方が変わっていきます。原因を改善しますので再発も殆どしない場合が多いです。
漢方医学におけるニキビの原因
- 成長過程のホルモンバランス
- 成人の女性に非常に多い婦人科ホルモンの異常、代謝異常
- 解毒証体質
- 肝臓での解毒能力の低下
等、ニキビの原因から治療をしていきます。
漢方治療の特徴
ニキビの漢方治療では、随伴する症状も改善します。顔の赤みや、のぼせ、便秘、生理不順、色素沈着等も一緒に改善することが多いです。
治療期間は様々ですが、早い人では3ヶ月ほどで完治します。遅い人でも半年位の場合が多いです。また罹患期間の長い方やニキビの原因によっては、1年前後で完治することも多いようです。
漢方薬と養生法
太陽堂漢薬局では10代の青年が皮膚科や他の漢方薬局で治らなかったニキビを清熱を中心とする清上防風湯と解毒を中心とする治頭瘡一方の併用で治した経験があります。
また駆瘀血剤を併用することにより頑固なニキビが消失していくこともあります。
食養生では、動物性、植物性油脂、砂糖類、もち米を避けます。
また、ニキビには手を触れないようにします。外科的に潰したりすると完治した後も皮膚に跡が残って傷跡になってしまいます。
ニキビの漢方改善例から
太陽堂漢薬局の患者さんの症例をご紹介
綺麗な部分が少し増えてきました
女性33歳
皮膚がきれいな部分が少し増えてきました。痒みも時々ある程度です。
太陽堂漢薬局から患者さんへ
皮膚がきれいな部分が少しずつ出てきたのですね。良かったですね。
ニキビ痕を潰しているようでしたら火傷や傷跡などと同じ瘢痕ですので目立たなくはなると思いますが、完治は難しいように思われます。
ですが新しい痕は浸透性を拡散させる効果のある外用剤を塗ると改善するかもしれません。できるだけ潰さないようお気をつけ下さいね。2種類の漢方薬は同時に飲まれると良いですよ。
月経が来るたびに少しずつニキビが綺麗になっていく
女性24歳
生理が来る度、少しずつ肌が綺麗になっているような気がします。
太陽堂漢薬局から患者さんへ
生理が来る度、少しずつ肌が綺麗になっているような気がするのですね。それは良かったです。
そもそも皮膚は基本的に月経周期と同じく、28日周期で生まれ変わっていきます。ですから月経が来るたびに少しずつ綺麗になっていくのだと思いますよ。
糸練功の合数も順調に改善していますよ。合数の改善と共に今よりも徐々に肌が綺麗になっていくと思いますので、引き続き取り組んでいきましょうね。
ニキビですが排便はほぼ毎日出ていてすっきり
女性32歳
トイレの事はよっぽどじゃないと気にならなくなってきました。
顏のニキビはポツポツ出ていますが随分落ち着いてきました。
便は毎日は出ませんが、ほぼ毎日出ていて出した後はすっきりします。
太陽堂漢薬局から患者さんへ
トイレの事が随分気にならなくなってきて、本当に良かったですね。
お肌も透明感が出て、とても綺麗になってきましたよ。とても順調に行っていると思います。
もう少し便通が整いやすいようにしましたので次回またご様子をお聞かせ下さいね。
薬を始める前よりは良くなったと思います
女性20歳
ニキビはまだあります。しかし漢方薬を始める前よりは良くなったとは思います。
太陽堂漢薬局から患者さんへ
こんにちは。漢方薬を飲み始めて少しずつ良くなって来た様ですね。
ニキビの状態は、これから徐々に落ち着いて来ると思いますよ。便の出が悪いと治りが遅くなります。
この調子でニキビの体質改善を進めましょう
女性30歳
ニキビも出来難くなりました。調子いいです。
太陽堂漢薬局から患者さんへ
こんにちは。調子が良くニキビも出来難くなっているようで何よりです。
糸練功の合数も順調に改善していましたよ。この調子で体質改善を進めていきましょう。
引き続き緑の野菜を多く食べて、甘い物やアルコールは控える様にして下さいね。漢方薬に変更はありません。引き続きお飲みになり様子を見て下さいね。