耳鳴り、頭鳴り。かけ橋掲載分
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眩暈、突発性難聴
1964年生、女性
突発性難聴と診断された婦人から相談を受けた。寝ている時に天井がぐるぐる回る眩暈があり、右耳に閉塞感がある。静かな時は、いつも高音の音が鳴っていて随分お辛そうなご様子だった。
問診と糸練功の結果、東洋医学的な見解として、眩暈は胃寒、内臓の冷えが原因で、耳鳴り、難聴は気滞が原因と思われた。
漢方薬を飲み始めて11ヵ月後
耳の圧迫感が無くなった。耳鳴りもキーンという音が無くなり、その他の音も小さくなってきたとのこと。また、尿がよく出るようになって身体が軽くなったと喜ばれていた。
翌月には、眩暈と耳鳴りが気にならなくなり、聞こえ辛かった右耳の状態も少しずつ良くなってこられた。5ヵ月経った頃には精神的に安定し、今まで服用していた睡眠薬が不要になっていた。
その後も順調に改善が進み、眩暈は全く出なくなった。低音の耳鳴りがまだ残っている。粉薬で投薬してきた漢方薬を煎じ薬へ切り替え、より一層の薬効を期待した。今まで電話の声が聴き取り辛く、生活上、かなり支障をきたしていた。
漢方治療開始から2年後
眩暈の漢方薬を卒業。聞こえの状態も、就寝時の静かな時間以外は特に気にならなくなっていた。
西洋医学では、耳鳴りは耳管の浮腫による聴覚神経の障害と言われている。
西洋医学的な治療の手立ては無く、漢方治療では耳鳴りの原因となる耳管の浮腫を取り、症状を改善する効果が期待出来る。