耳鳴り・頭鳴り

耳鳴り

高音と低音の耳鳴り

耳鳴りは、大きく4つに分けられます。低音、蝉が鳴くような高温。その音が持続型と、鳴ったり鳴らなかったりの間欠型があります。

低音で、間欠型、低音で、持続型。
高音で、間欠型、高音で、持続型。
以上4種に分かれます。

低音は、漢方で治りやすいです。また高音でも、間欠型は治しやすいです。
しかし発病から時間が経てば経つほど、高音の持続型になり治しにくくなります。

漢方治療で耳鳴りの原因を解決しても、発病からの時間が経過している事により組織が変形しているのか、元に戻らなく成るのか、原因は分かりません。

耳鳴りとバレーリュー症候群(後頚部交感神経症候群)

耳鳴りの治療は、西洋医学的には今だ確立されていない病態です。
様々な治療を行っても、めまい、頭鳴りが改善されない方に、漢方太陽堂では主に第5頚椎(音素診ケ)の治療をすると症状が消失する方が多く見られます。
症状としては他に、頭鳴り、後頭部痛などを訴える方が多いようです。

他にも日頃のストレスや過労、睡眠不足なども、背景因子の一つになっている場合が多いです。そのため肉体的、精神的ストレスが蓄積しないよう規則正しい生活を送り、精神的にもリラックスした状態を維持することが予防として大切なことです。

年配者の耳鳴り、頭鳴り

東洋医学の黄帝内経では五根・五宮理論で「腎は耳に開く」と記載されています。
五根は「根ざす」ですので機能と考えられます。腎の臓は耳または二陰の機能と関係しているとの理論です。

東洋医学では腎の臓は先天の気(原気)、脾の臓は後天の気(穀気)を宿しています。
年齢が上がると先天の気である腎の臓は老化と共に衰えていきます。

腎の臓と耳鳴り

腎の臓の衰えと共に腎の血虚が生まれます。
血虚は貧血とは異なります。腎の血虚は地黄、肝の血虚は当帰、脾の血虚は人参・白朮・茯苓で補います。

腎の臓が衰えると耳の機能が衰えます。腎の血虚が原因の場合、地黄剤で補い耳の機能を回復させることができます。
地黄剤の六味丸に柴胡と磁石を加味したのが耳鳴りで有名な「耳鳴丸」です。
漢方太陽堂ではこの耳鳴丸に2味(人によっては3味)を加味し更に効果を上げています。

耳鳴りの生活養生

耳鳴りは、漢方の適応となります。本来の漢方治療では、証(体質、症状によって一人一人異なる)によって養生法が異なってきます。ここでは一般的な養生法を挙げました。

生活のリズムを整える

耳鳴りやめまいは生活リズムの崩れによっても起こります。1日の生活、食事が不規則になると自律神経の異常から症状が出てくることが多いです。

まず、睡眠と食事のリズムを整えます。3回の食事はなるべく決まった時間に摂るようにし、遅寝をせず夜はその日のうちに床について、朝も一定の時間に起き朝日を浴びる(視床下部からのメラトニンを減少し調節します)ようにしましょう。

ストレスを解消し、耳鳴りを軽減

耳鳴りにはストレスが大敵。ストレス解消法には色々ありますが、適度な運動が最も理にかなった解消法と言えます。症状があっても、無理のない範囲で体を動かしたほうが良いです。

簡単に取り組める運動としてはウォーキングがお勧めです。水泳やダイビングは、時に症状を悪化させてしまう場合もありますので、注意が必要です。

夢中になれる楽しみを見つける

耳鳴りとストレスは関係が深いです。ストレスと自由度は反比例するといわれています。

仕事のストレス解消方法としては、身体を休めることも必要ですが、心を自由に解き放つことも大切。症状を忘れられる位に夢中になれるものを見つけてみましょう。
但し、無理をしたりノルマを課してはいけません。逆にストレスになってしまいます。

タバコ、酒は控える

タバコ、酒が引き金となり、耳鳴りが起こることがあります。
タバコは血管を収縮させて血流を悪くします。お酒は少量なら良いのですが、多量で神経や脳の機能を低下させてしまいます。

カフェイン、香辛料は「耳鳴り」では控える

耳鳴りに対し、カフェインは神経を刺激し興奮させるため、症状や不安感が増す場合があります。特に症状のある時は控えましょう(カフェインは栄養ドリンクや頭痛薬などにも含まれています)。
ワサビやカラシ、コショウなどの香辛料も神経を高ぶらせる働きがあるので少なめにします。

コーヒー、お茶の東洋医学の見方

コーヒーやお茶に関しては東洋医学では2種の働きがあると考えています。

覚醒作用

1つは現代薬理学と同じで覚醒作用です。当然カフェインの働きです。
日本にお茶を伝えたのは栄西禅師です。禅師はお茶の効能と桑を使った様々な病の治療法を書かれた喫茶養生記を残されています。
修行に於いて「お茶は食の欲、睡眠の欲などを消し」と覚醒作用が認識されています。

鎮静作用

東洋医学では苦みは燥の働きがあり「体内の水分を利尿し、固めて降ろす」降の働きがあると考えています。
降とは昂った神経を降ろす意味もあります。漢方薬の黄連、山梔子、黄芩、大黄、菊花など苦味で精神安定をします。

覚醒作用と鎮静作用の判断

東洋医学では苦いコーヒーやお茶は覚醒作用と逆の鎮静作用の両方の効能を持つと考えています。
その作用はその人の体質により異なります。

例えば、コーヒーを飲んだら眠れない人は覚醒作用に働いている可能性があります。
逆にコーヒーを飲んでも通常とおり眠れる、コーヒーを飲むと心が落ち着く人は鎮静作用として働いている可能性が高いです。
ご自分の体質で使い分けると良いです。