気管支拡張症

気管支拡張症の進行

気管支拡張症は、大きな気管支が広がり、戻らなくなった状態のお病気です。原因は様々であり、嚢胞性線維症、免疫他、多岐が考えられます。

気管支拡張症の患者さんが、風邪や肺炎等で気管支に感染を起こすと、急性憎悪を起こし気管支壁が破壊され、更に進行します。
進行しないように、風邪や肺炎等の感染には気をつけなければなりません。また肺を傷つける細かいゴミなどにも気をつけなければいけません。

気管支拡張症は、早朝に激しく咳き込み、大量の粘稠な膿痰が出るのが特徴です。
また、血痰や発熱を伴う場合もあります。病巣が広がると呼吸困難に陥る事もあります。

また、心臓は気管支拡張の組織に血液を送るために負担が掛かり、心不全の状態になり血圧が上昇することがあります。

気管支拡張症に使用する漢方薬をご紹介します。

粘稠な膿い痰が多く、気管支拡張症で体力的にあまり衰えていない人に用います。服用すると咳や痰が減少します。喀血を防ぐために貝母は抜きます。

病巣がある程度進行し、気力体力ともに衰えた気管支拡張症で、呼吸困難があり体力的に衰えた人に用います。咳や痰が減少し呼吸が楽になります。

咳、痰があり、食欲がなく寝汗等があり、気管支拡張症で衰弱した人に用います。

漢方太陽堂の患者さんの症例をご紹介

女性43歳
前に比べると咳も減り、胸の痛みもなくなってきました。
ただ、まだ咳が出始めると中々止まらないので、気長に治して行こうと思ってます。

前と比べて随分調子が良いようで良かったですね。
4合を越してきますと、もっと症状が軽減されてくると思いますよ。
和食中心のバランスの良い食事を心がけ、引き続き漢方薬を続けて下さいね。

女性43歳
先日、風邪気味だったのか咳が出てました。でも前に比べると大分良くなったように思います。
胆砂の方は胃の上部や背中の痛みは無くなりました。有難うございます。

風邪を引かれても以前ほど咳の症状が悪くならなかったようで良かったですね。一般的に風邪を引くと、鼻が弱い人は鼻が、喉が悪い人は喉が、気管支が弱い人は気管支の症状が悪化しやすくなります。
くれぐれもお風邪を召されないようお気をつけ下さいね。

女性43歳
咳の方はたまに出るぐらいで、大分気にならなくなってきました。
胃の上部の痛みもほとんど無くなったのですが、1週間ほど前は何か胃につかえる感じがしてました。ここ2、3日は治まってます。

合数は順調に改善されておりますし、自覚症状も順調に良くなられておりますね。
胃の不快感があった様ですが、煎じ薬は毎日飲まれておりますか。糸練功の合数でもまだ良い状態とは言えないので、楽になられてきても欠かさずにお続けになられて下さいね。

女性43歳
咳はたまに出る程度、痰を伴いになりました。
胃の痛みは殆ど無くなったのですが、軟便が続いてます。たまに胃の上部がつかえるような感じになったりします。今回粉薬も一緒に送って下さい。

胃の痛みが無くなって良かったですね。軟便がまだ続いておられるようですね。合数がもう少し改善されてくれば、便の方も改善されてくると思いますよ。
また、咳の程度も良くなられてきて良かったですね。今回5合を超えてきましたが、まだ油断は出来ない状態だと思われますので飲み忘れなくお続け下さいね。

女性44歳
咳はたまに出ますが調子良いです。
胃の痛みも殆ど無くなりましたが、たまに下痢をします。
旅行に行く為、前に送ってもらった顆粒の漢方薬を一緒に送って頂けませんか。

咳は時々出るけれど調子が良いのですね。
また、胃の痛みは殆ど無くなったのですね。下痢の時は油ものを多く摂った後、もしくは胆石、胆砂が流れているのかもしれません。下痢の後で調子が良くなるようでしたら、胆石、胆砂が流れた可能性が高いです。

女性44歳
先月、酷かった背中の痛みも殆ど無くなり大分調子が良いです。
咳もたまに出る程度で、ホントに感謝してます。有難うございます。

先月酷かった背中の痛みは現在、治まったのですね。
しかし、原因が無くなった訳ではありませんので、煎じ薬はこまめに飲み、油物も控えめにされて下さいね。
咳の合数は改善されていますが、まだ経絡病もありますので、引き続きご養生されて下さいね。