数年前の咳が嘘のように

呼吸器の病

気管支拡張症。かけ橋掲載分

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。論文、改善例のご案内はこちら

咳と一緒に体質改善

1957年生、女性

太陽堂漢薬局へご来店される3、4年前に気管支拡張症と診断され、その後病院での治療をせずに過ごされている女性からご相談を受けた。

糸練功にてお調した所

肺が乾燥している証を確認した。体質改善力が高い煎じ薬に肺の乾燥を改善する薬味を加え、筋や神経の収縮、緊張を緩める薬方をお出しした。喉や肺の乾燥を取る薬味を加えるため煎じ薬でお作りした。漢方治療は薬味の調節などをしながら進めていった。

その結果、数年前の咳が嘘のようと喜ばれていた。咳の状態が良くなってきた事もあり、以前から気になっていた胃の痛みや生理痛の治療も少しずつ取り入れていった。

乾燥してくる時期に再び咳が出始め

その事により気管支拡張症の漢方薬の分量を減らしたため、11月の乾燥してくる時期になり咳が再び出始めてしまった。少し様子をみたいとの事で様子をみるが症状は落ち着く事は無かった。

年が変わり、咳に対してアレルギー性の気管支炎を改善する薬方を合方しお出しした所、次の月には再び落ち着いていた。その後はメインの処方は変わらず薬味の調節、減量をして漢方治療を終了された。

治療開始から10年ととても長く漢方治療をされたが、治療が終了される時は調子が悪くなる事が無かった。長年の漢方治療によりお身体は咳以外の体質改善も進んでおり喜ばれて漢方を終了された。