逆流性食道炎

逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎の主な症状は、胸やけ等の不快な症状です。近年日本では増加傾向にあります。

胃と食道の間には噴門部という逆流しない構造があります。
しかし、この噴門部を通り胃液が逆流すると、胃液により炎症を起こし、逆流性食道炎を発症します。

逆流性食道炎の原因

様々な原因があり逆性性食道炎が増えています。

高脂肪食

日本人の食事は変化してきています。従来のお味噌汁と魚を中心とした和食から洋食へ変わってきています。
同時に脂肪や油脂を多く摂っています。昭和30年頃の日本人と比較し、油脂の摂取量が30倍程に増えているとの報告も有ります。
この高脂肪食が逆流性食道炎が増えている一因と考えられます。

ストレス

ストレスが加わると胃酸分泌が増えます。胃液が増えると逆流性食道炎の原因となります。症状も酷くなります。
ストレスの無い社会は望めません。趣味や娯楽、登山、運動などストレスの解消をしていきます。

喫煙

タバコに含まれるニコチンは胃酸の分泌を促進します。同時に唾液は減少します。
胃酸が増え、それを薄める唾液は減少しますので逆流性食道炎の症状は酷くなります。胸焼けが続く人は禁煙が必要だと思われます。

炭酸飲料

炭酸の入った飲み物を飲むと胃の中で炭酸ガスが出ます。その炭酸ガスで胃の内圧が上昇することによりゲップとして胃液が食道へ逆流します。

逆流性食道炎は食道を溶かす

逆流性食道炎は、再発防止まで漢方の得意分野です。

逆流性食道炎を引き起こす消化液

逆流性食道炎を起こす胃液は、塩酸、ペプシンによりタンパク質を溶かす消化液です。その胃液によりタンパク質である食道が溶かされ炎症を起こすと考えられます。

一方、胃潰瘍の原因と言われるピロリ菌の保有者には逆流性食道炎は少ない傾向にあります。
ピロリ菌への感染率が高い国では逆流性食道炎の患者さんが少ないと報告されています。

パレット食道

健康な人でも胃酸の逆流はあります。俗にいう胸焼けです。一時的な単発なら問題はありません。逆に心配し過ぎるとストレスにより逆に胃液が増えますので心配のし過ぎは禁物です。
神経性胃炎にもなります。

この胸焼けが長期に慢性的になると、食道に炎症をきたし潰瘍が出来たりします。
パレット食道は食道の粘膜組織である扁平上皮が、胃の粘膜組織である円柱上皮へと変性した状態です。食道がんのリスクがあるとの学会報告もあります。

逆流性食道炎の漢方薬

逆流性食道炎は、漢方薬の得意中の得意な疾患です。漢方治療には、古方派特有の標本治療法が必要です。

漢方治療を始めると、まもなく逆流性食道炎の症状が消失する人が多いです。更に標本治療法にて体質改善をすると、再発しなく成る人が多い疾患です。

逆流性食道炎の漢方改善例から

漢方太陽堂の患者さんの症例をご紹介

胃の方はすっかり落ち着いています

漢方太陽堂から患者さんへ

逆流性食道炎と胃の方は、もう大丈夫だと思います。
胆砂が流れている時にムカつきが来るかもしれませんが、膵臓から十二指腸へと排泄されると症状も無くなりますよ。
左首筋横の痛みは筋肉収縮による痛みは、東洋医学では経筋の証と思われます。治療養生としては、

1. 冷やさない。
2. 首周りやお身体全体を温める。
3. 枕の高さを調整し首への負担を取る等です。

逆流性食道炎胸のつまりと蕁麻疹も随分いいみたい

漢方太陽堂から患者さんへ

胸焼け、胸の詰まり感や蕁麻疹などの症状が殆ど出なくなって良かったですね。
本日は粉薬の薬味を微調整しました。もう少ししますと、粉薬を1日1回に減らせると思いますよ。

治りが早いです

漢方太陽堂から患者さんへ

ようやく調子が良くなってきて良かったですね。
胃腸機能がもっと整ってきましたら少しずつ薬味が減っていきますよ。
食べ過ぎた時は、まだもたれるかもしれません。もたれた時は大根おろし、生のパイナップル、生姜水などをお試し下さいね。

殆ど治りました

漢方太陽堂から患者さんへ

逆流性食道炎は殆ど治ったとのこと、良かったですね。足底痛はおっしゃるように冷えたり寒さで酷くなります。漢方薬で状態が良くなると冷えても痛みが起こらなくなりますよ。
合数もまだ低く、今年の冬はまだお辛い時もあると思いますが、来年は、状態が良くなるように頑張って体質改善を進めて行きましょうね。

逆流性食道炎の調子は良いです

漢方太陽堂から患者さんへ

こんにちは。体調が安定しているご様子で良かったです。
糸練功の合数も改善していましたよ。新しく捉えている左側頭部の合数も順調に上がってきています。こちらが改善する事で免疫系や自律神経系の状態が一段と安定してくると考えられます。
今回は漢方薬に変更はありませんので、引き続きお飲みになって下さいね。
朝晩が冷え込むようになってきましたので風邪を引いたりしない様お気を付け下さいね。