卵子の膜が厚く強すぎる

不妊症

妊娠に至らない。かけ橋掲載分

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不妊症治療

1972年生、女性

不妊症治療の相談を受けた。婦人科で検査治療しているが妊娠しないとの事である。婦人科の検査では、卵子の膜が厚く強すぎるため妊娠しないそうである。

問診すると生理周期は21日から24日と短く、生理痛も強い。肌荒れがあり、瘀血が疑われる。医療気功の糸練功で調べると右下焦3合2プラスに卵巣の異常。左上焦5合3プラスに子宮の異常が確認される。

卵子の膜の厚さに瘀血改善剤

瘀血を改善するトウサンカ製剤と子宮の異常を改善する粉薬を投与する。同方を8ヶ月間服用。生理痛も消え、卵巣と子宮の異常も10合まで改善する。

高温期の体温上昇が悪い為、トウサンカ製剤とホルモンバランスを整える曲参製剤を投与する。曲参製剤は低温期1日1包、高温期2包とする。

  • 更に7ヵ月後、完全に瘀血が消失。トウサンカ製剤の投与を終わり、以後体温上昇を目的とし曲参製剤、黄体を厚くする粉薬を投与する。
  • 更に1年以上同方を服用する。
  • その後、糸練功で調べた結果は全ての異状が消失。以後、体温上昇と血流改善の目的で曲参製剤を1日2包服用し、妊娠するのを待つ。

妊娠の報告あり

妊娠しないと本人も諦めていたが、更に約8ヵ月後妊娠したとの連絡あり。しかも既に5ヶ月目である。胎児は順調に育っており、今秋出産予定との事であった。妊娠まで3年以上掛かった例である。

抗核抗体の問題と思われる不妊症

1968年生、女性

結婚して4年になる不妊症の女性。現在、婦人科で治療中であり、人工授精と体外受精を受けるが妊娠しないと相談を受けた。現在は不育症で副腎皮質ホルモンの投薬を受けている。また、2年前に1度流産の経験があるとの事である。やや肥満気味で便秘がちである。

血虚と瘀血の漢方薬

糸練功で調べると、肝経補2合3プラスに血虚、肺経瀉6合2プラスに陽の瘀血がみられる。血虚に対し脾虚と血虚改善剤。陽の瘀血に対し駆瘀血剤を投与する。

      

  • 2ヵ月後、陽の瘀血は10合プラスマイナスとなり改善。駆瘀血剤を廃薬とする。血虚は9合プラスマイナス1であり、脾虚と血虚改善剤を半量としホルモンバランスを整える曲蔘製剤を追加する。
  • 4ヵ月後、不妊の反応穴での異常は改善し、無くなる。曲蔘製剤を1日1回のみ服用する。
  • 6ヵ月後、体外受精を行う。体外受精後10日目に糸練功で調べると、心包の瀉を伴った肝補の証が現れていた。抗核抗体の問題のある人によく現れる証である。不育症への安胎薬を追加するが、間に合わず2週目位より体温が下がり出し4週目で流産した。薬方を不育症への安胎薬と曲蔘製剤とし継続。
  • 8ヵ月後、抗核抗体が出現する証も10合プラスマイナスに改善。体外受精を行い見事妊娠した。

妊娠後、念の為5ヶ月に入るまで不育症への安胎薬と曲蔘製剤を継続する。また、このご夫婦はご主人も精子数が少なく活動性も悪かった。ご主人の方は4ヶ月程の漢方治療で、精子の活動性も数も正常と成った。

体外受精で妊娠しなかった不妊症

1973年生、女性

患者さんは26歳。彼女は高校生の時、他の病気で太陽堂漢薬局の漢方薬を服用した経験がある。あれから約10年。結婚され来局された。

6月25日、今回は不妊症の相談。話を聞くと御主人も精子が少ないとの事。病院で自然妊娠は在り得ないとの事で、今まで分割卵を2回子宮に戻しているが妊娠していない。

妊娠力をつける漢方薬

医療気功の糸練功で判断すると妊娠の反応穴と合数が重なる所に肝と心包の異常がみられる。肝の臓の補方と判断。血熱血虚証3合1プラスと判断。

妊娠力をつけ受精卵の分割を促す粉薬を1日3回で投薬。

  • 9月14日、3ヶ月後、血熱血虚証7合プラス3に改善。
  • 11月15日、血熱血虚証10合プラスマイナスに改善。
  • 12月18日、血熱血虚証と別に血虚証が6プラス1にある事が判明。妊娠力をつけ受精卵の分割を促す粉薬の量を減らし血虚改善剤と併用する事とする。
  • 翌年1月11日、血熱血虚証9合プラスマイナスに悪化。妊娠力をつける粉薬を減らした為か。月内ホルモンの変動か。
  • 3月14日、血熱血虚証10合プラスマイナス、血虚証10合プラスマイナスに各々改善。
  • 4月8日、本人より妊娠したとの連絡あり。

妊娠後もしばらく安全の為に漢方薬を服用させた。約1年の漢方治療であったが、初めての子でもあり大変喜ばれた例である。

冷え性と不妊症に対する漢方治療

1972生、女性

結婚して数年経ったが、中々妊娠に至らないというご相談を受けました。自覚症状としては、冷え性、生理痛があります。

基礎体温表の変化を参考として糸練功でお調べした結果、不妊症に対する原因部分に血虚、低体温、加齢39歳による女性機能の低下の反応を確認しました。

漢方薬の組み合わせ

漢方薬は血虚改善の粉薬に、身体を温める作用のある薬味と、女性機能を高める働きのある薬味を組み合わせてお出ししました。また補助剤として、利水作用を助け女性ホルモンの原料にもなるカプセル剤を一緒にお飲み頂きました。

食養生としては、身体を冷やす苦い物とアクの強い食べ物。コーヒー、ゴーヤ、ナス、ゴボウなどを控えて、温める作用のある味噌や生姜を毎日の食事に摂り入れて貰いました。

生理痛が軽減

漢方薬の服用を開始して1ヶ月後には、生理痛がいつもに比べると軽くなったとの事でした。

2ヵ月後には、気温が低くなる9月から10月に掛けての時期だったにも関わらず、手足の冷えの自覚症状の改善が見られました。

その後も年末に掛けて冷えが厳しい時期ではありましたが、例年に比べて冷え性の改善が見られ、漢方治療半年後に妊娠の反応がありました。

元気な男の子を出産

妊娠初期は、極力無理をしないよう気を付けて頂き、食べ物では降ろす作用のある唐辛子などの辛いものは控えて貰いました。流産を防止する安胎薬も服用されて、無事元気な男の子を出産されました。