患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 気管支喘息 】と漢方症例報告

気管支喘息の男性 2006年2月

(昭和34年生、男性。No.1632)

5年ほど前から喘息の発作が出だしたという男性の相談を受けた。

漢方相談中も苦しそうである。夏は発作が出なかったとの事。通常は病院からの気管支拡張剤を服用、発作時はステロイド剤の吸入をしているとの事。

身長166cm体重80Kg、高血圧気味で、顏はやや紅潮している。水分摂取量が多く発汗も多い、二便正常。舌診は白苔あり乾湿中間、歯切痕あり。少陽病の水毒が窺われる。既往歴に扁桃腺肥大がある。発作時は痰が少なく息苦しいとの事。

糸練功でチェックすると、アレルギー性鼻炎の本治部に太陽陽明の合病証、喘息の標治部にも同じ太陽陽明の合病証。喘息の本治部に肺の熱+気塊証を確認。

本治部の漢方薬を3割増やし煎じ薬を組む。標治部にも粉薬を選薬した。またこのタイプの喘息は改善が一般的に遅い旨を伝えた。

1ヵ月後、4合。2ヵ月後7合。4ヵ月後8合。半年後10合±(1)に改善。発作が出なくなる。

当初推測したよりも非常に改善が早く、嬉しい誤算となった。その後2ヶ月服薬し治療終了とした。同時に再発防止としての漢方薬をお勧めした。

それから5年後、この患者さんは突然来局された。あの後から、喘息の発作は全く出ていないと言われ、今回は肥満の治療をして欲しいと要望された。

気管支喘息の治療 >>

気管支喘息-3年前から続く 2015年5月

(1979年生、女性。No.732)

健康049

太陽堂で肌荒れ、にきびが改善して漢方薬を卒業した女性から6年振りにご相談がありました。

3年程前から咳が出るようになり、病院で抗生物質やステロイド治療を受けたが中々改善が見られず、今回も3週間前から咳が出る状態が続いているとの事です。

仕事上、人と接する事が多い事もあり、お困りのご様子でした。

糸練功でお調べすると、標治部(現在出ている咳の症状)に少陽病位証、咳の本治部として呼吸困難を伴う証の2つの反応がありました。

まずは咳の症状を改善するための煎じ薬をお出しした所、服用開始2週間程で、漢方薬を飲み忘れた時以外は咳が出る事が無くなりました。

服用開始3ヶ月後には全く咳が出ない状態に改善しましたが、この頃から仕事が忙しい事もあり、漢方薬の飲み忘れが増えるようになってしまいました。

暫く服用しない日が続くと、また少し咳がぶり返してしまい、慌てて飲み出すとまた咳が出ない状態に戻ります。

服用開始8ヵ月後には、糸練功で2つ捉えていた咳の反応が一つになり、咳の本治部を改善する漢方薬に切り替えました。

風邪を引いて咳の症状が強く出る事もありましたが、改善は順調に進み、服用開始2年後からは、より深い体質部分の改善を目的とする煎じ薬も併用してお出ししました。

飲み忘れが頻繁にあった為、当初の予定よりは時間が掛かりましたが、3年間の服用で治療終了となりました。

気管支喘息-風邪後に咳が酷くなり悪化 2017年8月

(1951年生、女性。No.7095)

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1ヵ月前に風邪をひいてから咳が治まらず、持病だった喘息が酷くなってしまった女性からご相談を受けた。

息切れが酷くなり、外出するにもすぐに疲れてしまう状態でお辛そうだった。

糸練功でお調べした所、「肉体的・精神的にデリケートな方にみられる証」を確認した。アレルギーなどに敏感な体質の方が多い。体質改善力を高められる様に生薬を追加し治療を開始した。

漢方治療を開始してから2週間程した時から「漢方薬を飲むと胃がもたれる様になった」とご相談された。この女性の場合は「去痰作用のある生薬」が胃もたれの原因と思われた。胃の状態を確認させて頂き、「消化不良・胃内発酵に対する証」を確認した。

胃の状態は東洋医学では食滞と言われる方意になり、確認した漢方薬には、胃がサボっている状態を活発に動かす働きがある。食滞に対する漢方薬に含まれる「気を行らす作用のある薬味」で胃の負担が軽減する反応を確認した。加味とした薬味をお手持ちの漢方薬と同時に服用する様にお話し治療を再開して頂いた。

お手持ちの漢方薬が終了する時には胃の状態は改善され、咳の状態も落ち着かれていた。息切れや喘息の症状が消え「楽になった」と喜ばれていた。「この漢方薬をずーっと飲みたい位に調子が良い」と、こちらも嬉しくなる程喜ばれていた。

漢方治療を開始して9ヵ月した現在は、初めにお出しした漢方薬の量は半分以下に減り再発防止力を付ける為に、現在も頑張ってお飲み頂いている。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。

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