患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 子宮内膜症 】と漢方症例報告

子宮内膜症が原因の酷い生理痛 2018年1月

(平成元年生、女性。No. 7074)

1年前より、酷い生理痛が起こる様になった女性から相談を受けた。今まではあまり生理痛はなかったとの事。生理1日目から3日目にかけて痛みがあり下痢を伴う。

病院を受診したところ、子宮内膜症との診断。右卵巣にチョコレート膿腫が2個出来ていた。

子宮内膜症の漢方治療は、原因部分である「血虚」の治療と、原因によって生じるチョコレート膿腫の「瘀血」の治療を行う。体質的に身体を冷やす食べ物が合っていないと思われたので食養生もお伝えした。

最初は漢方薬の味に慣れないご様子だったが、いつの間にか慣れて、生理痛の痛みの程度が弱くなって行った。痛みは軽減して来たけれど生理前後の下痢は治まらない。飲酒の際も下痢をする事をお伺いし、胆汁の流れの問題による下痢と思われ、そちらのご養生法をお伝えした。

1ヶ月毎に生理痛の痛みが軽くなっている。瘀血改善のスピードがとても速く、治療開始から半年後に瘀血を改善するスピードを落とす内服方法を指導した。

その後、下腹部痛が生じたり生理周期の乱れがあったが、その時々に合わせて対処した。

腹痛、生理痛は殆ど無くなって来た。瘀血は治療終了ラインまで到達した。この事はチョコレート膿腫の消失が推測出来る。子宮内膜症の原因部分を改善する「血虚」の漢方薬も1日1回へ減薬。

その1ヶ月後に漢方治療終了となった。子宮内膜症は西洋医学では治らないとされている。漢方治療では非常に得意分野の一つの疾患である。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。

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