肺胞は風船のように潰される
肺がん(癌)は、増殖進行の過程で空気の袋である肺胞の入口をつぶします。空気の入らなくなった肺胞は風船のように潰され縮んでしまいます。これを繰り返し増殖します。
そのため5mmの肺癌は、3cm以上の肺胞が潰され出来た結果だと考えられます。よって1cmの肺がんは10cmの胃がんに匹敵すると言われています。
また肋骨で覆われた肺がんは、レントゲンで見つけにくく、実質的な早期発見が難しい理由でもあります。
肺がん進行と転移
肺がんの症状として、血痰や呼吸困難が出る時は、太い気管支まで肺がんが進行し侵された結果だと考えられます。
血液は肺を通して全身に送られます。そのため血行性の転移が起こりやすいのも肺がん(癌)の特徴です。肺がんより転移しやすい臓器は、肺、肝臓、副腎、胸膜、骨の順です。
逆に肺へ転移してくる原発癌は、肝がん、胃がん、すい臓がん、造血器腫瘍、食道がんの順です。
肺がんは、扁平上皮がん、腺がん、大細胞がん、小細胞がんの順に進行速度が速く、また転移もしやすいです。また、その他の症状として、指の爪が「太鼓ばち指」等の異常は小細胞がんに多く見られます。
肺がん(癌)の漢方治療
肺がんが進行しての咳には、麦門冬湯加味方で軽くなる場合が多いです。
胸水には、小陥胸湯加味方で胸水の増えるのを防ぎ楽になることが多いです。
また喀血には、漢方の止血剤が良く効きます。
肺がんの進行を抑えるのに、四逆散変方や紫根牡蛎湯を使用した報告例があります。
CT頭部のMRI他、肺がんは、全て異常なし
男性68歳No.6213
いつもお世話になります。お陰様で今とても体調、食事等々順調です。
先日のCT、頭部のMRI、全て異常なし。年齢相応との事で一応安心しております。今回も抗がん点滴薬共に来月までお休み頂いております。
今までの月日、色々な方々との出会い又、漢方薬との出会い全てに感謝です。これからも一日一日を大事に末永く楽しんで行こうと思います。宜しくお願いいたします。
漢方太陽堂から患者さんへ
こんにちは。腫瘍が小さくなってきているとお聞きして、こちらも嬉しく思います。
肺、鎖骨と共に今の漢方薬がとても合っている様で、効果が今までより早く現れている様ですね。いち早く腫瘍との闘いに抗がん剤を取り入れたのも良かったのかもしれませんね。無理をされると免疫力が落ちてしまいますので、今は無理をされずに過ごされて下さいね。
何かございましたらいつでも、ご遠慮なくご相談下さいね。より一層の改善をお手伝いできればと思っております。
体のあちこちの痛みも減ってきたように思います
女性37歳No.4784
体調もよく、先日は3泊4日で旅行に行きましたが、特に問題もありませんでした。
体のあちこちの痛みも減ってきたように思います。
漢方太陽堂から患者さんへ
ご旅行などで楽しいお時間をお過ごしになるのは、免疫の事を考えましても、とても良いのですよ。
痛みも無いようで本当に良かったですね。糸練功の合数も順調に上がっています。お食事での養生だけは続けて下さいね。
腫瘍マーカー(肺がん)が一気に下がりました
女性37歳No.4784
お陰様で12月には○、1月には○まで上がっていた腫瘍マーカーが2月下旬の検査では○まで一気に下がり、3月も○でした。ありがとうございます。
体は特に痛いところも気になるところもなく、元気にやっております。今月から短時間、仕事に復帰することになりました。
漢方太陽堂から患者さんへ
腫瘍マーカーの検査値が徐々に下がってきているのですね。本当に良かったですね。
また、お仕事も復帰されるとのこと。頑張って下さいね。ただ、ご無理だけはしないようにして下さいね。
元気に過ごしています
女性37歳No.4784
お陰様で、とても元気に過ごしております。
漢方太陽堂から患者さんへ
お元気でお過ごしの様ですので私達も本当に嬉しい限りです。良かったですね。
お陰様で肺がんの血痰が出なくなりました
女性56歳No.4089
お陰様で血痰が出なくなりました。
漢方太陽堂から患者さんへ
血痰がおさまり、良かったですね。飲みづらいですが、最も重要な漢方になります。頑張って飲まれて下さいね。
腫瘍マーカーも下がり正常です
女性56歳No.6275
CTの検査でも問題はありません。腫瘍マーカーも下がり正常です。
漢方太陽堂から患者さんへ
臨床検査でも正常になり、CTでも正常との事で良かったですね。
糸練功の結果も、先月より更に改善し、数ヶ月で漢方薬を減らせるところまで来ていると思われます。食事ではリノール酸をお避けくださいね。
肺がんが消失していました
女性54歳No.6275
6月17日のCTの結果は6月21日に判明しました。6月21日のCT結果では、肺がんが消失していました。
漢方太陽堂から患者さんへ
6月21日の検査結果が良い方向に進むのを願っています。
心配をせずに、気楽に家族に囲まれてお過ごし下さいね。結果が出たら、電話で結構です。お知らせ下さい。
肝がんの原発性と転移性
肝臓がんには、原発性の肝臓がんと他の臓器から転移してきた転移性肝臓がんとあります。
原発性の肝臓がんの場合、肝硬変や肝炎等の肝臓病がベースにある事が多いです。特にC型肝炎やB型肝炎のウイルスに長期間感染することにより、肝臓の細胞の遺伝子が変異し肝臓がんを発病します。
肝臓がんは、ウイルスだけでなく、アルコールの飲み過ぎや生活習慣や食べ物等との関連もあります。
一般的にC型肝炎では、肝炎から肝硬変、そして肝臓がんに進む場合が多いと言われています。一方、B型肝炎では、肝硬変に成る前の肝炎の状態で、既に肝臓がんが発生することも多いです。
肝がん(肝臓がん)の症状
肝臓がんの特徴的症状は殆どありません。
あまりにも肝臓がんが大きくなると、肝臓部分の張りや圧迫感が出てきます。
通常は、肝硬変の症状である食欲不振、黄疸、胆汁の影響による便通異常、微熱、腹水などが現れ、肝臓がん特有の症状は殆どありません。
肝臓がんが大きくなり肝臓を圧迫することにより、胆汁の流れ等に影響を与えると、黄疸が生じたり、血液検査でガンマGTP等が上昇することもあります。
肝がん(肝臓がん)の漢方治療
漢方薬では、抗がん剤の副作用を減らし、食欲や疲労感、微熱等の改善が行われます。また肝臓がんの延命効果や肝臓病の症状の改善も期待できます。
不思議な患者さん肝がん(肝臓がん)末期
(昭和8年生、女性。No.1888)
少し肌寒くなった秋口、平成10年10月、慢性肝炎の女性の漢方相談を受けた。
問診すると5年前に薬物性肝炎が判明し、以降病院に通っているとの事であった。
又、肝炎発病後、数年前に胆嚢を手術し切除したそうである。
現在の肝機能はAST(GOT)47、ALT(GPT)47、γ-GTP63、CRP2.9で全体的にやや高めの数値であった。
口渇が有り舌診は白黄苔。便秘がち。本人は、ご自分の肝臓の状態をハッキリご存知ないようである。問診するが要領を得ない。
ご本人から相談をお受けする前に、患者さんの娘さんが来局された。「病院で肝臓癌の末期である事を告げられたが、本人には話していないので宜しくお願いします。」と頼まれた。
糸練功で患者さんの肝臓部分を調べた。肝臓の炎症状態が左中焦3合Ⅱ、風毒(東洋医学では一般的にウイルス感染に相当すると考えられている)が7合、小腸の腑の異常(悪性腫瘍特有の免疫の反応と思われる)が4・6・7合に3ヶ所確認された。また大村恵昭先生発表の腫瘍部分の重金属蓄積を1.5合に確認した。すべて肝臓付近に集中している。
問診中に本人は癌の事を話されなかった。「私の考えるように治療して良いですか?」と聞くと「良いとの事」。本人に癌の事は話さず、肝炎と肝臓癌の治療を始める。
夫々の治療点に対する漢方薬、民間薬を選別し飲んで頂いた。肝炎に対しU川玉金製剤。肝臓癌に対しK菌糸体製剤を投与。
2ヵ月後、肝臓の炎症が4.5合、風毒が8合、小腸腑の免疫と思われる反応5.5、7、9合、重金属反応は2.5合に改善。
4ヵ月後、ほとんど総ての反応が9合以上に改善。本人さんも至って元気である。
7ヵ月後、肝炎は10合、肝臓癌は9、10、10合に改善。
9ヵ月後、すべて10合±に改善。
その後、半年間治療を続け1年近くの漢方治療を終えた。3年後、娘さんが訪れ「肝臓癌の末期で諦めていたのが、今は元気にゲートボールを毎日している、信じられない。」
担当医の先生も「お母さんの癌は不思議ですね」と言われたそうである。
今でも本当に肝臓癌の末期だったのかと不思議に思う改善例である。