五色、五味の証明

漢方コラム
佐賀_有明海_初日の出

写真は佐賀県有明海の日の出です。

非常に専門性が高く、今回のコラムは専門家向けです。

漢方古典の五色、五味

故入江正先生に40年前に五色、五味の証明を習いました。漢方の古典の黄帝内経では東洋医学の臓腑である五行と五色、五味の関係が記されています。五色は十二臓腑それぞれの色があり、五味はそれぞれの味があります。

語り継がれた腹診図

この証明実験では棒磁石、十二色、五味、小田顔面、夢分流腹診図、入江腹診図、木下順一朗腹診図を使います。また身体の六部定位脈診部と経絡を使用します。黄帝内経に記された五行の臓腑、五味、経絡が正しい事が証明できます。同時に腹診図が正しい事も証明できます。これを用い入江先生が140処方程の臓腑配当をされています。入江先生の思いを継ぎ弟子である木下順一朗は500処方以上の臓腑配当と、殆どの薬味の臓腑配当を済ましました。また甲把南栄先生の腹診図を用い薬味の気血水配当も済ましてきました。

六部定位脈診部を使います

五色と五味の配当には経絡を使用するやり方もあります。ここでは六部定位脈診部を使います。脾を例にします。六部定位脈診部は脾である右の関を使います。脾の五色である黄土色、脾の五味の甘い白砂糖を使用します。

  1. 右の関に円筒磁石をS極を外向きに載せます。
  2. 脾に異常があると、直ぐに右手掌がstになります。
  3. 右手掌が30秒程smなら脾に異常はありません。
  4. 右手掌に五色の黄土色を載せます。
  5. 黄土色の上に白砂糖を載せます。五味の内、甘い物だけがsmになります。
  6. 円筒磁石、五色、五味が合っていると脾の異常が消失しsmになります。

臓病である脾の場合はS極は外向きですが、腑病である胃の場合はS極を内向きに載せます。

次回は経絡を使用した実践的な五色、五味の証明を書きます。