副鼻腔炎。かけ橋掲載分
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副鼻腔炎の男性で前立腺肥大を伴う
昭和10年生、男性
2006年春、初老の男性より相談を受けた。小児より副鼻腔炎があり、肩凝りが酷い。年に1度、吐き気を伴う酷い眩暈が起きる。血液検査で前立腺の腫瘍マーカーが少し高めとの事。
前立腺の治療を優先し、その後に副鼻腔炎、肩凝り、眩暈などの治療を行う事を勧めた。漢方薬を服用してから1ヶ月後、尿の出が良く前立腺の調子は良い。
きちんと煎じ薬を飲む事が自慢
鼻の症状がお辛そうで、副鼻腔炎の漢方薬もご一緒に併用する事になった。それから半年が経ち、前立腺、鼻炎とも調子が良いとの事。毎日、きちんと煎じ薬を飲む事が自慢で、一日も欠かした事がないと仰っていた。
更に半年後、疲れた時に眩暈が出そうになるが、酷くはならない。順調にお過ごしだったが、冬になり風邪を引いた時に鼻詰まりが悪化したり、夜間の急な尿意をもよおす事もあった。また手の平に蕁麻疹が出た時もあったが、漢方薬は2種類を飲むのが限度という事と食事面での養生をお伝えし、ご様子を見て頂いた。きちんとご養生されたお蔭で、それぞれ酷くならずに済んだ。
漢方薬を飲み始めて2年と7ヶ月が経ち、糸練功の合数も10合プラスマイナスまで改善。それから3ヶ月後、症状が全く無いことを確認し、漢方薬卒業となった。
副鼻腔炎の男児
昭和62年生、男性
副鼻腔炎の相談。鼻閉があり青い鼻汁が出ると言う。糸練功でチェックすると、左上焦2.5合2プラスに、小腸の経絡病として膀胱経の葛根湯をベースとした証が見られる。曲蔘製剤とミネラル製剤の同時服用が適応。また左下焦、膀胱9合プラス1に、小青竜湯加石膏証のアレルギー性鼻炎がある。これも免疫力をつける曲蔘製剤とミネラル製剤の同時服用が適応となる。曲蔘製剤とミネラル製剤を各1包づつ同時服用で投与する。
15日目
アレルギー性鼻炎は10合プラスマイナス1、副鼻腔炎は4合1プラスに改善。
1ヶ月半後
8合プラス3に改善。青鼻汁が減少しお母様に大変喜ばれる。
3ヶ月半後
副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎共に10合プラスマイナスとなる。
5ヵ月半後
副鼻腔炎は10合プラスマイナスで順調、ほぼ治癒となる。しかしアレルギー性鼻炎が突然酷くなる。季節性のものか。2合に悪化。副鼻腔炎は治癒したと考え、アレルギー性鼻炎の治療だけとする。薬方は利水製剤2包とする。
6ヵ月後
アレルギー性鼻炎は1ヶ月の服用で10合プラスマイナスとなり、症状消失。その後3ヶ月、利水製剤を服用し治療終了となる。
現在までアレルギー性鼻炎も副鼻腔炎も再発していない。