写真は、インドネシア、バリ島のフォーシーズンのレストランです。
脳出血、高血圧。かけ橋掲載分
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脳出血で緊急搬送された男性
1949年生、男性
約1か月半前に自宅のベッドから転落し、脳出血で緊急搬送されたそうだ。搬送先の病院で脳のCTを取ったところ、脳の血管が見えない程血液が溜まり、手術をして1週間後退院。その後は西洋薬を服用。
しかし1か月後の再検査で、出血はまだ治まっていないとの事で家族から相談を受けた。出血では特に便通の確認をしているが、退院してから便秘との事。
問診と糸練功により黄解散加大黄をお出しした。大黄は、便秘している時に瀉下作用として主に使用される生薬だが、他にも瘀血が溜まっている時には清熱作用として使用する。今回は頭に血が溜まっていて、今も出血が続いていることから、黄解散に大黄を追加した。大黄量は出血と便の状態を見ながら減薬していく。
その結果わずか2週間で出血も治まり、再手術は不要となった。随分と回復された様子だったが、まだ血溜まりはあるとのことで服用を続けた。また食養生として、清熱作用と血液の流れを整える苦みのある野菜、特にナス科(ナス、ピーマン、トマト)をお勧めした。
2か月後、顔色もよくなり病院では通院の必要はないと言われた。
命に関わる緊急を伴うものは、西洋医学の診断は不可欠だが、現状把握したうえで東洋医学を取り入れると、早期回復が見込め、スムーズな日常生活を取り戻すことができる。
数値に縛られない高血圧管理
1960年生、女性
健康診断で脳のMRIを取ったところ委縮と動脈硬化があった。病院の先生から西洋薬を勧められ40代から服用を始めたが血圧は下がることはなく、漢方薬を試したいと相談に来られた。
上の平均は朝160mmHgで下は91mmHgとの事。時折200を超える時もあり、症状は動悸、頭痛、目が見え難く、後頭部に張りや重さを感じるなど様々な症状が出ていた。
問診と糸練功により理気活血作用のある通導散に油の排泄を促す薬味を追加してお出しした。
1ヶ月目で効果が出始め、3ヶ月後には平均130台まで下がったが、時折150~160台になり、症状も出ていた為、続けて服用いただいた。
通導散証の養生として、玉ねぎ、緑の濃い野菜をしっかり取る事、油脂物を減らす事、ストレッチやウォーキングなどで下半身をしっかり動かし血流を良くする事をお伝えした。
2年間服用し血圧は安定していた為、漢方薬は終了となった。
以前は「年齢プラス90」が基準だったが、今は厳しくなり降圧剤を服用する方が増えている。おかげで脳出血のリスクは減少傾向にあるが、一方で過度な降圧は血流低下の懸念がある。高すぎる血圧は危ないが、年齢に合わせた自分にとっての適正な血圧を見極める必要がある。漢方薬で血管の柔軟性や血流を改善しつつ、生活習慣を見直すことが肝要である。

