性周期と血虚、瘀血の関係

漢方コラム
豊玉姫神社

婦人科で用いられる漢方薬の注意点2から続く

写真は、佐賀県嬉野市、豊玉姫神社です。

性周期とは

  1. 脳下垂体前葉から卵胞刺激ホルモンFSHが出ます。FSHが支配的な低温期が始まります。
  2. 低温期に卵胞が発育します。
  3. 卵胞が発育すると卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌が増加します。
  4. 視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、脳下垂体前葉から黄体形成ホルモンLHが出ます。
  5. LHが支配的な高温期の準備ができます。
  6. 排卵が生じ卵胞が黄体へ変化します。
  7. 黄体ホルモンのプロゲステロンが分泌し体温が上昇し高温期が形成されます。
  8. 妊娠していないと黄体は退化し生理が始まります。

性周期と東洋医学の血虚、瘀血

生理は瘀血の減少になります。高温期は瘀血の増加になります。ニキビやPMSは高温期に酷くなりやすいです。東洋医学では更年期障害と異なりPMSを血の道症と呼んでいます。ニキビやPMSはニキビの治療や五志の憂の治療とは別に駆瘀血剤を少量投薬した方が良いかもしれません。

生理と基礎体温の変化

生理前から基礎体温が下がる場合は血虚の可能性があります。当帰芍薬散証や人参当芍散証の場合が多いです。逆に生理が始まっても基礎体温の下がりが悪い場合は瘀血の場合があります。桂枝茯苓丸や桃核承気湯などの適応が多いです。

高温期の安定

また高温期が安定しない場合は当帰散証が無いか確認した方が良いかもしれません。以前に当帰芍薬散加黄芩で妊娠を数多くした症例が漢方の臨床に発表されています。これらは当帰散証だったかもしれません。1日量の当帰芍薬散を黄芩3gの煎じ液で服用すると当帰散証に近くなると思われます。

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