痛みの疾患1

痛みの疾患1

写真は、大分県豊後大野市の原尻の滝です。

痛みの疾患1です

今回より漢方薬が得意な痛みの疾患をご紹介します。

肩関節症

肩関節症には五十肩も含みます。適応処方は葛根湯加朮、葛根湯加葛根、桂枝二越婢一湯加朮、桂枝加朮湯、桂枝湯加葛根、二朮湯、麻杏薏甘湯などがあります。附子は症状が長期化し陰証になっているときに加味。茯苓を加味するとマイルドになります。葛根や薏苡仁は関節周囲や首筋の筋肉の凝りがあれば追加します。また起床時の痛みや血流が悪い場合は疎経活血湯加降香1.2紅花1.5を選択します。胸郭出口神経痛症候群は桂枝湯加桂皮または青皮を追加します。桂皮は広南桂皮あるいは精油の多い新しい桂枝を使います。ベトナム桂皮は不可です。

骨端炎

骨端炎や成長痛、踵の痛みには五積散が適応することが多いです。他には八味丸も用いられるみたいです。

肋間神経痛

肋間神経痛は筋力の衰えなどで出る人も多いです。糸練功で診ると脊椎から正中線までstがありますので直ぐに鑑別できます。処方は小陥胸湯、柴胡剤との合方の柴陥湯、柴胡桂枝湯加芍薬などがあります。

三叉神経痛

葛根湯加朮が圧倒的に多いです。これに茯苓や附子を加えることもあります。他に桂枝加朮湯、五苓散などを使用します。体表ですので朮は蒼朮を使用します。白朮は効果に疑問があります。葛根の働きを考えれば葛根は血流を改善します。三叉神経痛の病能を考えれば血流改善は必須です。食養生では緑の野菜も必須です。また血流改善剤も併用すべきだと思われます。ただ血流が悪くなっている原因に腫瘍なども考えられますので検査をすべき疾患です。

痛みの疾患2に続く

私がこの記事を書きました

太陽堂漢薬局

薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。

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