婦人科で用いられる漢方薬の注意点1

漢方コラム
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写真は、大阪市のユニバーサルスタジオです。

婦人科で用いられる反応穴より続く

婦人科で用いる漢方薬の注意点1

婦人科で用いる方剤では非常に多くの漢方薬があります。

  1. 桂枝茯苓丸は中医学では心・肝・脾・腎へ帰経するとなっています。入江先生は肺大腸の六合に臓腑配当されていました。それを最初に見たときは衝撃でした。肺は物が流通する市場の臓器の意味です。西洋医学の鼻、肺、皮膚が含まれます。血が流通しなくなった瘀血が配当されるのも不思議でありません。実際に木下が桂枝茯苓丸の臓腑配当をすると臓の肺ではなく腑の大腸でした。陽の臓、陰の腑を考えれば当然かもしれません。臓腑診断する方の必要な情報になれば幸いです。
  2. 桂枝茯苓丸に黄芩紅花を加味します。何故か胆に属するようになります。黄芩のせいかもしれません。桂枝茯苓丸加紅花だけでも胆に入ることがあります。不思議です。
  3. 桂枝茯苓丸に甘草1.5乾生姜1を加え甲字湯にします。桂枝茯苓丸の方意のまま副作用が減ります。しかし甲字湯より桂枝茯苓丸の方が良い方もまれにいます。あるいは生姜だけ紅花だけ加味すると良い患者さんもいます。
  4. 黄解散は黄連解毒湯と同じ目標、方意で使われます。黄解散の方がより散の働きが強く即効性があります。
  5. 小半夏加茯苓湯、乾姜人参半夏丸の湯剤では乾生姜でなく生のヒネ生姜を用いないと効果が薄いです。エキスや丸剤では2、3滴の生姜汁を溶いた冷水にて服用します。市販の生姜のチューブでも効果があります。乾生姜の湯剤を作った場合はエキス剤と同じように市販の生姜チューブで良いですので加えます。吐き気が強いほど多く加えます。
  6. 子宮筋腫に使う別甲は必ず炙した土別甲を使用します。
  7. 逍遙散は白朮茯苓の水毒の症状が強く、加味逍遙散は山梔子牡丹皮の血毒の症状が強くなります。血毒を強めるのに桃仁を加味し、上焦の血流を強めるときは葛根を加味します。更年期障害では加味逍遙散加桃仁葛根。湿疹では加味逍遙散加地骨皮荊芥にします。

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