写真は、患者さんから送られてきた長崎のビワです。
心臓性喘息
喘息の患者さんの中に心臓性喘息ではないかと思われる患者さんがいらっしゃいます。長く喘息に苦しまれた方や、気管支拡張剤の使い過ぎの可能性もあります。
心臓性喘息の症状
食後に動悸、息切れ、喘鳴が悪化します。坂道、階段等で息切れ、呼吸困難が見られます。糸練功で診ると喘息の合数と心臓の合数が一致します。湿咳の甘草麻黄湯証にも呼吸困難が見られますので鑑別が必要です。
薬方
- 増損木防已湯。中間証からやや実証、口渇、昼間の尿不利、夜間の尿利。
- 茯苓杏仁甘草湯。虚証。
- 茯苓甘草湯。虚証、発汗。茯苓杏仁甘草湯合茯苓甘草湯、茯苓甘草湯加杏仁4の場合もあります。
- 炙甘草湯。地黄肌、不整脈があります。
心臓性喘息の鑑別
口渇、顔面浮腫・尿不利、虚状について鑑別します。
口渇
口渇は、石膏剤や乾咳に現れやすいです。
石膏剤
麻杏甘石湯、五虎湯、越婢加半夏湯、小青竜湯加石膏、竹葉石膏湯、増損木防已湯など。
乾咳
麦門冬湯、竹葉石膏湯、滋陰降下湯、炙甘草湯など。乾咳でも清肺湯には口渇がありません。
顔面浮腫、尿不利
基本的には水滞や湿咳、心臓性に現れます。
水滞、湿咳
小青竜湯、苓甘姜味辛夏仁湯、麻杏甘石湯、甘草麻黄湯、越婢加半夏湯、半夏厚朴湯など。
心臓性喘息
増損木防已湯、茯苓杏仁甘草湯など。
虚状
発作が長引き虚証となった時、兼方する処方です。他にも証に応じてお考えください。
- 補中益気湯加人参3、末では1g加味します。
- 和剤局方の人参養栄湯です。聖済総録の人参養栄湯とは異なります。
- 十全大補湯。年配者に多い喘息や気管支炎に対応します。十全大補湯去川芎加遠志2陳皮2五味子1で人参養栄湯になります。遠志、陳皮、五味子は温性の鎮咳去痰薬です。

