写真は、湯布院から見た九重連山。大船山、九重中岳が見えます。
肺のお病気では咳や痰が伴うことが多いです。喘息や気管支炎、気管支拡張症、肺MAC症など非常に多彩に渡っています。東洋医学では咳の出方、痰の濃淡、全身症状などを証として捉え治療していきます。また肺の繊維化に対し独自の漢方薬で対応しています。
喘息の注意点
気管支喘息と思われている患者さんの中に心臓性喘息の方がいます。心臓と気管支は密接に繋がっています。気管支拡張剤による心負担も常に考慮しないといけません。
肺がんの注意点
- 肺がんは増殖の過程で空気の袋である肺胞の入り口を潰します。空気の入らなくなった肺胞は風船のように潰され縮みます。これを繰り返し増殖するため5mmの肺がんは3cm以上の肺胞が潰され出来た癌だと考えられます。よって1cmの肺がんは10cmの胃がんに匹敵すると言われます。
- 肺がんで血痰や呼吸困難などの症状が出るときは、太い気管支まで進行し侵された結果だと考えられます。
- 血液は肺を通し全身に送られるため、肺がんは血行性の転移が起こりやすいです。肺がんより転移しやすい臓器は肺、肝臓、副腎、胸膜、骨の順です。逆に肺へ転移してくる原発がんは肝臓がん、胃がん、すい臓がん、造血器腫瘍、食道がんの順です。
- 肺がんは、扁平上皮がん→腺がん→大細胞がん→小細胞がんの順に進行速度も速く転移もしやすいです。太鼓バチ指などの異常は小細胞がんに多くみられます。
- 肺がんが進行している時の咳は麦門冬湯証が多いです。また肺がんによる胸水は小陥胸湯や柴陥湯の証が多くなることを経験しています。

