写真は、長崎県ハウステンボスです。
烏頭と附子
猛毒のトリカブトの根茎を毒消ししたのが生薬になります。母根が烏頭、子根が附子になります。更に毒消しをして安全性の高い加工附子が作られます。アコニンサン錠としても市販もされている普通薬になります。
加工附子
太陽堂漢薬局で用いる糸練功では1日量0.2gまで鑑別します。痛みが強い場合は1.8gまで使用できます。加工附子は安全性が高く中毒症状は軽微です。ただ煎じ薬で加工附子を使用した製剤は、その後に患者さんが煎じ熱を加えるため加工附子の有効成分が壊れてしまい効果が期待できない可能性があります。
炮附子
炮附子は1日量0.1g単位で太陽堂漢薬局では鑑別します。炮附子は煎じる時間で成分が異なります。20、30分位だと中毒成分が多くなります。しかし煎じる時間が長くなると中毒成分は壊れていきます。痛みに対して使用する場合はアコニン酸濃度が高く中毒成分が壊された50、60分くらいで煎じます。60分以上煎じるとアコニン酸も壊されていきます。新陳代謝を賦活させる目的では60分以上の煎じが良いです。
炮附子の中毒
- 大便秘結、白苔増、舌乾燥、のぼせなどの熱感。
- 口唇の振るえ、血圧上昇、イライラなどの神経症。
- 頻脈などの心臓負担。
などが考えられます。
中毒を防ぐため
- 便秘の方は便秘薬を併用します。
- 白苔が有ったり、舌が乾燥している場合は少陽病の可能性が高いです。証の取違も考えます。附子剤は少陰病です。また手の少陰心経です。どうしても附子剤を使用する場合は散で涼の葉緑素製剤や黄連、牛黄などを併用します。
- 気温が上がる夏場は附子量を減薬します。
- 症状の改善に伴い附子量を減らします。
- 五志の憂のある患者さんは五志の憂の治療を行い、その後、附子剤を使用します。
- 大黄、芒硝などは処方量とは関係なしに増減が可能です。附子に関しては附子量を減らす時には処方量も減らし小宇宙のバランスを取ります。
その他の注意事項
- 中毒の緊急時には黒豆甘草煎を煎じます。煎じあがるまでの時間は味噌をお湯で溶き食べさせます。大豆味噌が良いかもしれません。黒豆は解毒作用があります。お正月のおせちに身体を綺麗にするために使われます。
- 附子剤で痛みが増すときは当帰剤の可能性があります。

