糸練功のセンサー

芥屋海水浴場 漢方コラム

写真は、福岡県糸島市芥屋海水浴場、日本の海水浴場百選に選ばれた綺麗な海です。

入江式センサー

私が40年前に入江先生お教えいただいたセンサーをご紹介します。陰陽が無いニュートラルな指先を使います。入江式センサーは以下の3種が中心になります。

  • 親指と示指のセンサー
  • 五本指の十宣穴を集めたセンサー
  • 熊手センサー

基本的にはこの3種のセンサーを基準に指数を変え、様々なセンサーを使い分けて行きます。

糸練功のセンサー

入江先生からお教えいただいたセンサーを工夫し、ミスの少ない糸練功のセンサーが出来あがりました。その為入江FTと糸練功のセンサーは見た目が非常に似ています。違う点は、ニュートラルな指先を使うのではなく指紋のある陰面である手掌側を使います。また労宮を引く事も大事になります。

手掌側の陰面

手掌側は親指が瀉を感じ、示指は補を感じ、中指は瀉、薬指は補、小指は瀉を感じます。指先の十宣穴を境に手背側の陽面は補瀉が逆転します。必ず陰面を使います。また補瀉を診るため、センサーの指は補瀉を組み合わせます。

労宮を引く

もう1つの違いは労宮を引く事です。労宮を引くと各指の十宣穴からの気は消失します。センサーに使う各指の十宣穴の中心部分から、1本の気のラインが出てきます。これを使うとミスが起こりにくくなります。FTやオーリングテストが出来る術者は直ぐに確認ができます。また虚実と表裏の程度で労宮の引き方が異なってきます。

糸練功のセンサーの注意点

  1. 気は光と同じ直進します。対象に対し直角にセンサーを当てます。
  2. 手掌や手背で寒熱や補瀉を見る時は必ず労宮を開きます。
  3. 患者さんの経絡の流れに術者の経絡を平行にし、センサーを添います。寒熱や補瀉を診る手掌や手背センサーは患者さんの経絡に対し直角にします。
  4. 太極式気功の瀉法の呼気と同じように、指センサーを動かすと先天的原因の病と後天的原因の病とを鑑別できます。
  5. センサーとして目線も使えます。直筆の字、イメージなども使用します。

銅鍾式站椿功の調身から糸練功のセンサーは出来ています

銅鍾式站椿功には採気法と排気法があります。この採気法を糸練功のセンサーでは使用しています。銅鍾の様に指先を開き労宮を引きます。採気法を使うと糸練功、FTの感度は、はるかに上がります。オーリングテストでは完全なオープン、クローズを味わう事ができます。

右脳が強い時に銅鍾式站椿功の排気法

糸練功やFT、オーリングテストは生体物理学です。身体の電気信号を捉えています。また脳も電気信号で動いています。右脳が強い時はFTや糸練功、オーリングテストではミスだらけになります。その時に排気法を使うと数秒で左脳が強くなります。ミスを起こしにくくなります。