掻痒症の漢方2

2022年6月14日;(写真は 上空から見た福岡市博物館 です。博物館が頭で、玄関が首、首の下に広げた両手、池が胴体、道路側が広げた両足。人間の形になっています。)

掻痒症の漢方1 より続きます。

また漢方相談に非常に多いのが、老人性皮膚掻痒症です。
年齢が上がると皮膚が乾燥し始めます。乾燥が原因で痒みが生じます。冬場は空気が乾燥しているため痒みを訴える事が多くなり、夏場は湿度が上がるため症状が落ち着きます。
50歳を境に男性に多いですが、女性にも多い掻痒症です。

老人性皮膚掻痒症は当帰飲子(トウキインシ)で改善します。
ある程度、服薬を続けると来年は再発しません。
当帰飲子の補助剤には牡蠣肉エキスが良いです。当帰飲子と牡蠣肉エキスを併用すると改善が圧倒的に早くなります。

当帰飲子は四物湯(シモツトウ)の加味方(カミホウ)です。四物湯は腎の臓に配当され滋潤作用が主な働きです。牡蠣肉エキスも五味(ゴミ)は鹹(シオカライ)で腎に配当され滋潤作用があります。
また牡蠣肉エキスには脾の臓に配当される竜骨(リュウコツ)と同様な働きもあり代用もできます。牡蠣肉エキスのアミノ酸の働きだと思われます。

老人性皮膚掻痒症が皮膚の老化が原因であることを考えれば、漢方薬で皮膚の乾燥と言う老化を部分的にでも止めるのかもしれません。

また当帰飲子は老人の日光性皮膚炎にも著効を示す場合が多いです。
春先に日差しが強くなりだした頃、日光の当たる箇所に皮膚炎が出来ることがあります。
私は、この疾患にも当帰飲子と牡蠣肉エキスで何回も著効を経験しています。

日光性皮膚炎は、野菜やクロレラなどの葉緑素が変化した色素や、服用した化学薬品が皮膚に沈着し紫外線と反応し生じる事もあります。
火を通し過ぎて茶色く変色した野菜や、高菜の漬物なども葉緑素が変色、変化しています。日光性皮膚炎の方は気を付けないといけません。