腹部の動悸2

2022年8月23日;(写真は 広島市縮景園 浅野藩主の別邸の庭です。)

腹部の動悸1 より続く

心下悸(シンカキ)と別に。
心下痞(シンカヒ)、心下痞硬(シンカヒコウ)、心下痞鞭(シンカヒベン)他の腹証があります。人参剤や瀉心湯(シャシントウ)類、心臓疾患に現れる腹証です。

心下痞を呈する人参剤を手掌に載せ糸練功(シレンコウ)で見ると、剣状突起に反応があります。
心下悸は剣状突起下の鳩尾部分の動悸と考えます。体力が衰えている時やストレス時にも診られます。

臍上悸(サイジョウキ、水分の動)は水分(スイブン)のツボである臍の少し上の1~2cm当たりに動悸がします。
牡蛎(ボレイ)の証で出現する事が多い動悸です。実証では大柴胡湯(ダイサイコトウ)加牡蠣、小柴胡湯(ショウサイコトウ)加牡蠣。虚証では柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)・・・など。

臍下悸(サイカキ、腎間の動)は臍の下の動悸です。
龍骨(リュウコツ)の証に出る事が多い動悸です。
実証では柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)。虚証では桂枝甘草竜骨牡蠣湯(ケイシカンゾウリュウコツボレイトウ)、桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)、龍骨湯(リュウコツトウ)・・・など。

また臍の左腹部横から鳩尾にかけて動悸があります。抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)の使用目標となる動悸です。