脂肪肝 – 漢方相談

肝臓は、動物性油・植物性脂と親和性が高い臓器です。

脂肪肝では、肝臓の検査でγ-GTP(ガンマーGTP)が上昇します。

脂肪肝になると、血液が粘っこくなります。その結果、動脈硬化や血栓が出来やすくなり心筋梗塞や狭心症を起こしやすくなります。また血糖値が上昇することにより、HbA1C(ヘモグロビンAワンC)が大量に造られ、更に血栓症が進行します。

脂肪肝の人は、様々な成人病を引き起こしやすくなります。更に肝硬変から肝臓癌へ進行する人もいます。

◆脂肪肝に何故なるのか。脂肪を蓄積するシステム

漢方養生029

人類の文明が発達する以前、人間は3食、食べていたわけではありません。食料が取れるまでの期間を生き残るために、私達の身体は、脂肪を蓄積するシステムを持っていました。今の飽食の時代には必要のない身体のシステムです。

食べた糖質や脂肪は、体を維持するエネルギーとして使われます。使われずに余った糖質は脂肪に変換されます。そして肝臓に蓄積され、肝臓から溢れた脂肪は、肝臓の周囲に蓄積されます。更に脂肪が余ると腹部を中心として脂肪が蓄積されます。これが脂肪肝です。食後にお腹が出るのは、腹腔内に既に脂肪が貯まっていると考えられます。脂肪肝になる可能性があります。

人に寄っては、肥って見えないのに脂肪肝に成っている場合もあります。

蓄積される脂肪

脂肪肝の原因は、食事と運動不足です。食事で摂った脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解され、肝臓で中性脂肪に合成されます。

また糖質(炭水化物、甘い物、ご飯、パン、麺類・・・)は、ブドウ糖に分解され、インスリンの働きにより摂りすぎたブドウ糖は、肝臓で中性脂肪に合成されます。

脂肪肝と関連の深いお酒ですが、アルコールを摂ると、アルコールの分解過程で中性脂肪が合成され、肝臓に蓄積されます。

食事内容で脂肪の蓄積が異なります。脂肪肝に成り難い食事とは?

消化の良いものは吸収率が高くなります。お米でも精米が進んでいる白米が消化が良く、7分つき、玄米と消化は悪くなります。麦そのものは消化が悪いですが、加工したパンや麺類等は消化が良くなり急激な血糖値の上昇を招きます。血糖値が上昇すると大量のインスリンが出るため肝臓に脂肪を貯めやすくなり脂肪肝に成り易くなります。

漢方相談22

食事でも、まず消化の悪いものを胃の中に入れ、消化の良いものを徐々に胃に入れ吸収率を下げます。生野菜、火を通した野菜、肉・魚類、炭水化物(ご飯・パン類・麺類)の順番で吸収率が上がります。野菜、肉・魚、炭水化物へと消化の悪いものから消化の良い物へと食事をしていきます。果物は糖類の吸収率が高いので気をつけないといけません。

一般的に繊維性の物は消化が悪く、加工品ほど消化が良くなります。加工食品を減らし、外食を出来るだけ避け、自宅で家庭料理を多くすることも大事です。

◆脂肪肝と漢方治療

脂肪肝に対する漢方治療を御紹介します。

東洋医学では脂肪を落とす漢方薬を使用します。肝機能の状態に応じ、ガンマーGTP、AST、ALT等や肝臓を改善する漢方薬も使用していきます。

一般的に、大柴胡湯、防風通聖散、通導散、桃核承気湯、山査子製剤等を使用しながら補助剤を併用していきます。

アルコール性の脂肪肝は、漢方治療と同時にアルコールを減らす又は禁酒します。そして体重を落とすことも大事です。体重を3Kg落とすよう運動や食事内容を考えていきます。

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