肋間神経痛 – 漢方相談

肋間神経痛は背中から出て、胸腹部に分布する末梢神経の痛みです。

肋間とは、肋骨と肋骨の間という意味です。背中(胸髄)から出た12対の胸神経の前肢です。

上部7対は、肋骨に沿い胸骨に向かい、下部5対は前下方に向かって走行し腹部に分布します。ここに痛みが起こるのが肋間神経痛です。

肋間神経痛は、神経そのものを痛めて起こる場合と、脊髄を痛めてその影響から起こる場合もあります。背骨のゆがみ、不自然な姿勢、骨折や亀裂、帯状疱疹やヘルペス、その他内臓疾患など原因は様々です。

◆肋間神経痛の現代医学による治療

現代医学による肋間神経痛の治療法をご紹介していきます。それは他の痛みと同様、基本的に対処療法が主となり、根本的な解結には至っていないのが現状です。

安静

肋間神経痛などでも、痛みが激しい時は少しユッタリとした服を着て、無理をせず過ごすのが大切です。

薬物療法

肋間神経痛は、薬物療法が主流となります。しかし、これらは対処療法に留まっています。基本的には消炎鎮痛剤を用います。他には湿布剤や抗うつ薬などがあります。

物理療法

肋間神経痛が以上の方法で効果があまり得られない場合、ブロック注射やレーザー治療、低周波治療などが多く行われています。しかし、こちらも根本治療には至っていません。

◆肋間神経痛の漢方治療

肋間神経痛は、漢方では気毒・水毒の治療をすると改善する方が非常に多いです。また漢方治療をすると再発もしにくくなります。

一般的に効果が早く現れ、再発しにくい疾患の一つです。罹患期間により治療期間が長い方もいらっしゃいますが、肋間神経痛は漢方の得意分野の一つです。

レントゲンでの異常が無く、様々な治療をしたが改善しない肋間神経痛の患者さん。糸練功で診ると胸椎に異常があり、胸椎の治療をすると速やかに改善する患者さんもいます。

レントゲンで認識出来ない胸椎の異常がある時もあります。太陽堂漢薬局にご相談ください。

一般的な肋間神経痛の漢方薬をご紹介します

小陥胸湯

虚証で水毒がある人に用います。みぞおちに軽い痞え(心下痞硬)のある方が多いです。漢方では結胸の薬方になります。

結胸は肋骨や胸の部分の痛みや詰まりにの原因となり、胸痛に効果があります。

小陥胸湯は黄連、半夏、栝楼仁から構成されています。処方中の黄連には消炎作用があり、炎症や精神不安に用いられます。半夏には水毒を除く働きがあります。また栝楼仁は鎮静、鎮痛の効果があります。

柴陥湯

小陥胸湯と小柴胡湯の合方です。小陥胸湯よりやや実証で胸の詰まり感等は更に強くなります。小陥胸湯と同様に脇痛や胸水に使用します。

柴胡桂枝湯

小柴胡湯と桂枝湯の合方で、小柴胡湯より表証に用います。寄って肋間神経痛等の脇痛や腹痛、筋肉の痛み等に使用します。

柴胡桂枝湯に芍薬を追加することにより痛みに対する効果が増し、肋間神経痛へ使用することが多いです。またスポーツ障害等の筋肉や神経の痛みにも使用されます。

芍薬甘草湯加附子 – 肋間神経痛の痛みが激しい時

痛みと言えば、芍薬甘草湯です。芍薬と甘草の2味で構成され、急迫性の筋肉の攣急や神経痛に使用します。

永く罹患した肋間神経痛は陰証と成っていることがあります。その場合には附子(加工附子)を加えると更に効果があります。

清湿化痰湯

水毒が原因の肋間神経痛に使用します。本方の目標は「背が1ヵ所、寒冷を覚える」となっていますが、それに拘らず痛みがあちこちに移動するものに用います。

人参湯

人参湯の腹証には2種類あります。一つは軟弱無力です。もう一つは腹壁がベニヤ板の様に薄く硬い場合です。このベニヤ板の様に硬い腹証の胸痛・肋間神経痛に人参湯を用います。

柴胡疎肝湯

胸部に炎症や腫瘍があり、それに併発する肋間神経痛に用います。柴胡疎肝湯は四逆散の変方ですが、四逆散と同様に腹部は一体に緊張しています。

肋間神経痛 症例・多くの治療歴 コチラから >>>
身体の痛み・神経の痛み >>