三叉神経痛の原因と治療法

三叉神経痛 - 漢方相談

最も痛みが激しい病気の一つ

顔面には頭蓋骨から3つの神経が出ている穴があります。この3つの神経の障害が三叉神経痛です。

◆三叉神経痛の3つの枝

眼神経

眼の上のやや外側です。左右両方にあります。ツボで言えば眼の疲れに使用する「絲竹空」辺りになります。

上顎神経

上顎部分で鼻の横側付近です。左右両方にあります。3枝の中で最も発症頻度が高いです。この上顎身形が犯されると、下眼瞼から頬、鼻の下に痛むだけでなく、上顎部の歯が痛むので誤って抜歯することもあります。

下顎神経

下顎部分で奥歯の下辺りです。左右両方にあります。

◆三叉神経痛は痛みの強いお病気

人間の身体で最も痛みが強いと言われる病気が3つあります。痛風、坐骨神経痛、三叉神経痛です。

三叉神経痛は、冷たい風が当たっても激しい痛みで苦しむこともある位です。また歯痛と勘違いしたり、知覚神経障害と間違って治療することもあります。また帯状疱疹後神経痛の場合もあります。

三叉神経痛の原因は様々で特定できませんが、血管が神経を圧迫している場合が多いと言われます。

西洋医学の治療

三叉神経痛の対処療法

神経ブロックや、ガンマーナイフ(放射線)等の治療法があります。

薬物療法

三叉神経痛にテグレトール(抗癲癇薬)が効くことが多いようです。副作用にて服用できない場合もあり、そのようなケースでは手術の適応となる場合が多いです。

◆漢方治療で三叉神経痛を完治へ

以前、私が友人の薬剤師の薬局を訪ねた時です。彼は、その日の朝から三叉神経痛の発作が起こり、鎮痛剤を飲んでも症状が改善せずに苦しんでいました。彼が三叉神経痛の持病があるのを初めて知り、「三叉神経痛は漢方が効くよ」と話し、煎じ薬を造ってあげました。次の日に彼から電話があり、「煎じ薬を1服飲んで暫くすると痛みが軽くなり、今は殆ど痛みが消失した」とのお礼の電話がありました。

三叉神経痛の漢方治療は、痛みが出てから早ければ早いほど効果も早い傾向にあります。再発しないように体質改善のため暫く服用が必要です。

三叉神経痛は漢方薬がよく効く疾患です。漢方治療でも三叉神経痛には、筋肉と血流を改善する漢方薬を使う事が多いです。

使用する漢方薬、三叉神経痛

葛根湯

三叉神経痛の発症初期に用いることが多いです。筋肉の緊張が良い人が目標となります。陽証の場合は蒼朮を加え、陰証の場合は蒼朮と附子を加えると効果が増します。

五苓散

元来は尿不利と口渇を目標に用いる方剤ですが、三叉神経痛によく効くことがあります。他の漢方薬で効果のない時に試してみる価値があります。

桂枝加苓朮附湯

冷え性で、冷えると痛みが増すタイプの三叉神経痛に用います。一般的に虚証で発症から時間が経過している方が適応となります。

清上ケン痛湯

非常に頑固な三叉神経痛に使用します。この処方は寿世保元の出典で一切の頭痛を主治する薬方となっていますが、三叉神経痛にもよく効きます。

麻黄附子細辛湯

少陰病で表証のある三叉神経痛に用います。血色がすぐれず、頭が冷たく寒く感じる人が多いです。