肝硬変の原因と治療法

肝硬変 - 漢方相談

肝硬変で肝臓の繊維化が進行すると、門脈圧が上昇し肝臓への血流は低下します。肝臓に流れなかった血液は下半身に流れ痔核や腹水、足の浮腫みを生じます。

また骨髓で造られた様々な血液成分を破壊処理する臓器が脾臓です。肝硬変により脾臓に流れた血流は脾臓を大きくし脾腫を生じます。そのため脾臓の働きが亢進し、血小板等の破壊が進みPLTが低下します。

◆肝硬変が進行すると・・・

更に肝硬変により上方に流れた血流にて、食道静脈瘤や胸に毛細血管の浮き出るクモ状血管腫等が出来ます。

肝臓は解毒の臓器ですので、肝硬変では身体の解毒代謝に問題が生じてきます。女性ホルモンの代謝が滞ると、男性が女性の様な乳房化や、手の平が赤くなる手掌紅斑等が生じます。

またアンモニアの代謝が低下すると、血液中のアンモニアにより肝性脳症が起こり、意識障害等が起きることもあります。

肝臓の繊維化

肝硬変による肝臓の繊維化は再生出来ないと、一般的に言われています。 太陽堂漢薬局には長年の経験により、肝臓の繊維化を防ぎ、血小板を増やす独自の漢方の技法があります。漢方の力を信じて。肝硬変の方も諦めないでください。

◆肝硬変の臨床検査

肝硬変では、臨床検査に特徴が現れます。

肝硬変・肝癌では、AST(GOT)が、ALT(GPT)より高くなります。

TTT(チモール混濁試験)・ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)が上昇します。

肝硬変が進行し肝臓での製造能力が低下すると、A/G(アルブミン・グロブリン比率)・血清総タンパク・CH・E(コリンエステラーゼ)が低下し肝不全になっていきます。

脾腫が進行すると、PLT(血小板数)が低下します。

◆太陽堂漢薬局の肝硬変の漢方治療薬

肝硬変による蜘蛛状血管腫

肝硬変に使用する漢方薬です。

AST・ALTの異常。

適応は、大柴胡湯、黄連解毒湯、四逆散、半瀉六君子湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、田七人参など消炎作用のある漢方薬です。体力が衰えてきた時などは漢方薬の分量を減らして用います。しかし体力的に使えない患者さんもいます。

原発性胆汁性肝硬変。

黄疸の発現しやすい場所は、目の白球、手掌、足掌、爪、黄苔(奥より病勢が強くなれば、前に出てきます。)、脂溶性便、尿(黄~赤濁、俗にビールの色)。

適応は、茵チン蒿湯、茵チン五苓散、黄連解毒湯、柴胡剤加茵チン山梔子などで黄疸を取る働きが強い漢方薬です。

蜘蛛状血管腫・手掌紅班、血小板PLTの減少。

適応漢方薬は、解毒能力を高める薬方や駆オ血剤を使用します。桂枝茯苓丸、加味逍遙散、良枳湯、解労散、黄解散などです。しかし食道静脈瘤等の出血傾向がある時は、駆オ血剤は使用できません。

腹水は、肝硬変が進行して生じます。

適応漢方薬は、人参湯合五苓散、補中冶湿湯、黄耆建中湯、分消湯、WTTCなどです。腹水が取れて肝硬変の症状だけでなく、肝炎そのものが完治する患者さんもいます。

肝不全がある場合

アルブミン・グロブリン比率、コリンエステラーゼ、TTT・ZTT等の異常が生じます。適応漢方薬は、人参湯、黄耆建中湯などになります。生体に力をつけ肝細胞を賦活させる漢方薬を使用します。