不妊症・西洋医学の検査

西洋医学的な不妊症検査

ここでは不妊症治療の西洋医学的な検査をご紹介します。参考になれば幸いです。

◆西洋医学の検査

フーナーテスト(ヒューナーテスト)

不妊症治療のため、精子が子宮内に入れるかどうかをチェックします。

抗精子抗体

不妊治療で増加傾向の抗精子抗体の有無をチェックします。人の体が外部異物から身を守る時に働く機能を免疫と言います。外部から進入してきた精子を異物として攻撃してしまうのを抗精子抗体といいます。この抗体を持つ女性の体内では精子は生きられないか、生きていても弱まってしまう可能性があり重要です。

抗精子抗体の有無は、血液検査で分かります。もし抗体があったとしても、数値が低ければ自然妊娠も可能です。また数値が高くても、人工授精や体外受精で妊娠することができます。ただ数値はいつも一定ではありません。数値が低くなる時もありますから、定期的に検査を続けていくことが肝心です。

漢方の不妊治療で抗体の働きを下げることができます。(漢方は、抗核抗体等の不妊治療も得意です)。

ホルモン

採取した血液から調べます。重要な排卵や生理に関係するホルモンは、生理周期によって大きく変動します。

生理周期の時期と不妊治療のホルモン検査

・卵胞期

卵胞刺激ホルモン(FSH)、卵胞ホルモン(E)、黄体化ホルモン(LH)

・排卵期

LH

・黄体期

黄体ホルモン(P)、E

負荷試験

負荷試験

ホルモン検査で異常があった場合、他のホルモンを人工的に投与し不妊治療の爲に変化をみます。

LHーRHテスト(黄体化ホルモン放出ホルモン)。FSHや、LHなど、排卵機能を調べます。TRHテスト(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)。乳汁分泌ホルモン(プロラクチン:PRL)や甲状腺ホルモンを調べます。

月経培養

不妊治療の原因を探るために、結核菌の有無をチェックします。

超音波(エコー)

子宮や卵巣・腹腔などの異常の有無を調べます。下腹部や膣内から超音波を当て、跳ね返る反射波から子宮や卵巣の状態、卵胞の大きさを細かく調べます。

お腹の上から超音波を当てる「経腹超音波断層法」と、膣内から当てる「経膣超音波断層法」がありますが、通常は経腹超音波断層で行われます。

子宮筋腫などを見つけたり、生理周期とともに変化する子宮内膜の状態を調べることができます。タイミング治療の際の排卵日を特定します。卵胞の成熟度を調べ、不妊治療のための排卵日を知ることができます。

頚管粘液

頚管粘液が正常に分泌されているかどうか、不妊治療上のチェックします。タイミング治療の際に、排卵日を推測するのに役立てます。

子宮頚管は普段、子宮内部に雑菌が入り込むのを防ぐ役割を担っています。しかし排卵期だけは、精子が入りやすくなるように、粘液をたくさん出し進入を促します。これが頚管粘液で、排卵期には量が増えるだけでなく、粘りが強く伸ばすと糸を引くような状態に変化します。

頚管粘液を針のない注射器で吸い取り、乾燥させてから顕微鏡で観察します。排卵が近い時の粘液は、顕微鏡で見るとまるでシダの葉のように見えるため、シダ状結晶と呼ばれ、排卵日が近い証拠となります。(排卵の細かい日時までは分りにくいため、超音波や尿検査などの他を併用して行われています。)

子宮鏡

子宮内の病巣(子宮筋腫や奇形、癒着など)を不妊治療の爲に調べます。

子宮内に子宮鏡を入れ、内部の様子をモニタ画面で観察します。子宮ポリープ、粘膜下子宮筋腫、子宮奇形、炎症や癒着の有無が不妊治療上で問題になるか分ります。小さなポリープなら、この時に取り除くことができます。

腹腔鏡

子宮や卵管、卵巣、およびその周辺(卵管閉塞、卵管と卵巣周囲の癒着、子宮内膜症、多嚢胞卵巣症候群、チョコレート嚢腫、卵管嚢腫など)を調べます。

お臍の下を1~2cm切開しファイバースコープを入れ中を調べます。全身麻酔で行うため入院が必要です。腹腔から卵管、卵巣まで広範囲にわたって正確に体を調べることができます。不妊治療での原因が分りにくい場合に有効です。

◆不妊治療の漢方薬

不妊治療のために、非常に多くの漢方薬が用意されています。以下に漢方薬の適応を一部ご紹介します。

抗精子抗体や抗核抗体。高プロラクチン血症。卵管閉塞・卵管狭窄。二人目不妊。ホルモン・卵巣の活性化、正常化。流産癖、等の不妊治療に対する漢方薬が多数あります。