腹水の原因と治療法

腹水 - 漢方相談

腹水は、肝硬変以外に癌やその他のご病気でも見られます。

肝硬変では、門脈圧が亢進すると、肝臓に行くはずの血液が逆流します。その結果、肝臓や腸から体液が溢れ、浮腫みが生じ腹水が貯留します。

また肝臓で合成されるアルブミンは血液中の浸透圧を保つ働きがあります。肝硬変が進み肝不全の状態になると、アルブミンの合成が出来なくなります。アルブミンが不足すると浸透圧を維持できずに、血液中の体液が漏れて浮腫みや腹水が酷くなります。

腹水にはアルブミンが含まれるため、血液中のアルブミンの不足が更に加速し、腹水が進行します。

腹水の症状

少量の腹水では症状はありません。また検査でも見つからないこともあります。腹水が増えてくると腹部は膨満します。

腹水により内臓を圧迫し始めます。胃を圧迫すると食欲が落ちます。肺が圧迫されると息切れ等の症状が出てきます。

◆腹水の漢方治療

西洋医学的治療で腹水

西洋医学では、お腹に針を入れ腹水を抜く腹水穿刺や利尿薬を中心とした対処療法となります。

漢方治療

腹水。多くの漢方治療歴から

漢方の古方派では、肝硬変の腹水には昔から特効薬的に使われる漢方薬があります。特にB型肝炎が原因の場合は著効例が多い薬方です。

この漢方薬で腹水が減少すると、同じ薬方を飲み続けると、腹水だけでなく肝硬変自体も改善し肝機能も正常化する人が多いです。

またC型肝炎やアルコール性の場合は先の薬方では効果のない方もいます。太陽堂漢薬局には、先の薬方で効果のない方には別な治療法を用意しています。

肝硬変や腹水でお困りの方はご相談ください。

◆腹水に使用する漢方薬

腹腔内にうっ血性の浸出液が溜まった状態です。

腹水は、心臓、肺の病気や身体衰弱などから来ることがあります。

また腎炎やネフローゼによる浮腫の一つとしても現れます。

肝硬変等の場合は、門脈圧亢進による血流障害の結果として腹水が貯留します。

柴芍六君子湯

浅田宗伯の勿誤薬室方函には「四逆散の証にて胃虚を兼ねるものを治す」とあり、「後世方いわゆる肝実脾虚に用う」とあります。これは柴胡剤を用いたい腹部上部に炎症や熱がある患者さんで、脾虚(消化機能が衰えた)の患者さんを目標とする意味になります。

補中冶湿湯

病気が永びき、衰弱し虚証を示す方の腹水に用います。

桂姜棗草黄辛附湯

脾腫が主症状であるパンチ氏病の腹水に使用し、腹水が去ったの報告があります。

分消湯 - 実証の腹水へ

実証で体力があり、体位を変えても腹水の腹形が変化しない、腹壁に力があるタイプの腹水に使用します。

分心気飲

精神的にうつ気分で取り越し苦労の多いタイプ、食欲がなく虚証の腹水に使用します。

苓甘姜味辛夏仁湯

虚証の腹水に用います。鼻炎で有名な漢方薬ですが、本来は「虚証の水毒を捌く漢方薬」です。本来の使用法に従い、鼻炎以外に腎炎にも使用し、腹水にも使用します。

大青竜湯

苓甘姜味辛夏仁湯は、表証なく、裏に水毒がある。虚証タイプに用います。

大青竜湯は、表証があり、裏に熱があり水毒を伴う。実証タイプに用います。

五苓散

口渇と尿利減少を目標に腎炎、ネフローゼ他の腹水に用います。

五苓散合人参湯

肝硬変、特にB型肝炎の方の腹水に著効を示すことが多い処方です。

茵チン五苓散

黄疸がある人の腹水に用います。尿利減少と口渇が目標となります。

胃苓湯

腹水があり、口渇を訴え、わりと元気がまだある、実証から中間証の腹水に用います。

◆多くの漢方治療から

「腹水」の一部をご紹介

太陽堂漢薬局の多くの患者さんからの多くの漢方治療歴です。

患者さんからの、改善のお声を順次掲載しています。

諦めずに、希望を持って、一緒に考えましょう。

少なくなってきた腹水

男性76歳No.5024

お蔭様で、腹水は大分柔らかく少なくなってきました。見た目にも元気になってきました。

太陽堂漢薬局から患者さんへ

こんにちは。腹水が減ってきたようですね。良かったですね。

合数の状態としましては、まだ油断対敵です。漢方薬、頑張ってお飲み下さいね。