乳腺炎と漢方

2022年7月21日;(写真は 大分県 久住 を流れる 筑後川 の源流です。)

乳腺炎は母乳を与えているお母さまが悩まれる疾患です。乳が張ってしこりが出来たり、細菌感染で非常に強い痛みを伴うこともあります。
また乳腺炎とは別に、ホルモンの影響で高温期の女性にしこりを伴う乳腺症もあります。

漢方では太陽病位では葛根湯(カッコントウ)加石膏(セッコウ)、少陽病位では十味敗毒散加連翹(ジュウミハイドクサンカレンギョウ)などを使用します。

漢方薬は急性疾患には非常に即効性です。
しかし、乳腺炎は通常の急性疾患のように漢方薬の即効性が出難い疾患です。
原因は乳関門にあるのかもしれません。

元々、乳関門は赤ちゃんへの母乳へ入る物質を制限し防ぐ働きがあります。
分子量の小さい薬物は乳関門を通りやすいと考えられます。
乳関門を通る漢方薬としては大黄(ダイオウ)などが知られています。

化学薬品も乳関門で制限されるため、薬物の母乳への移行はごく僅かになる場合が殆どです。
漢方薬も乳関門で制限され、患部まで届かないのだと思われます。

民間療法で乳腺症に青皮(セイヒ)が使われていました。
漢方薬に青皮を加えると、乳腺症によく効く場合が多いです。青皮の中の精油成分が働いているのだと思われます。