病152

太陽堂漢薬局と患者さんとの「かけ橋」です。

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。

漢方治療中の患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

漢方症例報告「かけ橋」

(昭和43年生、女性。No.373)

眩暈を訴えるご婦人の相談を受けた。

病院で、ホルモン検査や脳の検査等、色々な検査を受けたが特に異常が見当たらない。

頭がふらふらし、日によって血圧が高くなる。最高血圧は上昇せず、最低血圧が高くなるとの事。

糸練功にて「脾胃の虚+水毒の動揺」証を捉えた。この証は、頭を使い過ぎて脳の血管が収縮し、眩暈や血圧上昇を引き起こす。

眩暈症状は「雲の上を歩く様なふらふらする」、高血圧は「最低血圧が高くなる」症状が特徴となる。

第五頚椎をチェックしバレーリュー症候群の疑いもあると思われたので第五頚椎の治療も併せて行った。

漢方治療開始から1ヶ月後、ふらふら感や身体が揺れる感覚が無くなり、更に2ヶ月後には眩暈も起こらなくなった。

それから4ヶ月後、随分良くなったが、頭を動かすとクラっとする。頭をラップで1枚覆われた様な感覚があると訴えられた。

再度、病院で検査したところ、眩暈は耳石が原因との診断を受けた。東洋医学では「頭帽感(ずぼうかん)」と言われる「脾胃の水毒+気の上衝」証である。耳石があってもその症状を改善する事が出来る。漢薬を切り替え治療を進めた。

その後、「脾胃の虚+水毒の動揺」証は自然治癒するところまで改善したが、血圧が不安定な状態が続いている。出産経験のある婦人に現れる「妊娠腎」を捉えた。その頃には眩暈、頭帽感は全く無くなっていた。最後に「妊娠腎」の体質改善を行い治療の締めくくりとした。

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