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肺のお病気には、気管支喘息、小児喘息、心臓喘息、気管支炎、気管支拡張症、非結核性抗酸菌症、間質性肺炎・・・様々なお病気があります。

長引く咳・痰、喘息発作、呼吸困難、等の症状は本当にお辛いです。

肺のお病気の、症状・原因・漢方治療方、症例を解説・ご紹介します。

気管支喘息の治療

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気管支喘息の原因と病態

  1. 気管支喘息は、慢性的な気道の炎症で時に発作的に急性の憎悪を繰り返します。原因は、アレルギー、精神的因子、自律神経や湿度の影響などが考えられます。しかし現実面として原因がハッキリ分らない場合が多いです。
  2. ヒスタミン・サイトカイン(免疫細胞から分泌されるホルモンに似たタンパク質で炎症に関係する)の働きにより気管支の内径が細くなり空気が通りにくくなります。そのため喘鳴を伴い、呼吸や軽い運動時でもヒューヒューの音が喘鳴として聞こえます。発作が酷い時は、呼吸困難が酷いことにより寝るより座った方が呼吸が楽になります。気管支炎との大きな症状の違いは、呼吸困難です。
  3. 気管支喘息は、体内ステロイド量が減少する夕方から深夜にかけて発作が起きやすくなります。また低気圧が近づき湿度が上昇している時も発作が起こりやすくなります。

小児喘息の苦しみ

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小児喘息は、成人型の気管支喘息の病理と同じになります。

気管支炎と異なる小児喘息の特徴は、呼吸する時の喘鳴(ヒューヒュー)が特徴となります。

小児喘息では、風邪の時以外にもこの喘鳴が聞こえるようになります。

小児喘息の原因

小児喘息の原因は、風邪等のウイルス感染、ダニやハウスダスト、カビ、動物の毛等が原因となるアレルギー反応があります。

食物等が原因のアレルギー反応、薬物等が原因(例としてアスピリン喘息)も、小児では稀ですが起きることがあります。

家の中のカビは、湿度が70%を超えると急速に繁殖します。小児喘息の患者さんのご家庭では、湿度管理に気をつけた方が良いかもしれません。

心臓喘息は漢方治療

心臓喘息の原因

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  • 心臓喘息は心臓の機能が原因で起こります。心臓には4つの大きな部屋(心房・心室)があります。
  • このうちの右心室と左心房は肺と繋がっています。残りの左心室と右心房は全身に繋がっています。
  • 半分は全身と、半分は肺と繋がっていることになります。

症状

漢方治療が有効です心臓性喘息は心臓の機能が低下することにより、一種の心不全状態になり喘息様の症状が出る病気です。

症状は呼吸困難や息苦しさが中心ですが、症状だけでは気管支喘息と判断が難しい場合もあります。

発作は夜間に発生しやすいです。風邪や精神的ストレス等が引き金になり発作を起こします。

気管支炎の原因と症状

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急性気管支炎は、ウイルスや細菌やアレルギー等により気管支に炎症が生じた状態です。

また風邪の後に咳だけ残り、風邪の症状は消えたにも関わらず、気管支炎だけが続いていることもあります。

慢性気管支炎は、男性に多く寒くなると悪化する傾向があります。

気管支炎の症状

気管支炎は、上気道の炎症から下気道、気管、気管支へと炎症している状態です。炎症が強まると分泌物が増え痰が増えます。発熱を伴うこともあります。

気管支炎は咳が中心ですが、酷い場合は胸痛・呼吸困難等の症状もあります。急性期には発熱が伴うこともあります。

気管支拡張症の症状と治療

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原因と注意点

気管支拡張症は、大きな気管支が広がり、戻らなくなった状態のお病気です。原因は様々であり、嚢胞性線維症、免疫他多岐が考えられます。

気管支拡張症の患者さんが、風邪や肺炎等で気管支に感染を起こすと、急性憎悪を起こし更に気管支壁が破壊され、更に進行します。

進行しないように、風邪や肺炎等の感染には気をつけなければなりません。また肺を傷つける細かいゴミなどにも気をつけなければいけません。

気管支拡張症の症状

気管支拡張症は、早朝に激しく咳き込み、大量の粘稠な膿痰が出るのが特徴です。

また、血痰や発熱を伴う場合もあります。病巣が広がると呼吸困難に陥る事もあります。

また、心臓は気管支拡張の組織に血液を送るために負担が掛かり、心不全の状態になり血圧が上昇することがあります。

非結核性抗酸菌症(肺mac症)の症状と治療

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原因菌

非結核性抗酸菌症(肺mac症)は、抗酸菌の感染により発病します。抗酸菌の中には結核菌とそれ以外の菌があり、100を超える菌種がいると言われています。

非結核性抗酸菌症(肺mac症)は結核菌以外の抗酸菌による肺の慢性感染症です。

これらの抗酸菌は、川・土壌・空気中にも自然環境に存在しており、ご家庭のお風呂にもいます。

非結核性抗酸菌症の症状と進行

非結核性抗酸菌症(肺mac症)は、免疫力が低下した時に抗酸菌に感染すると、心臓横の肺の下肺野部分に病巣が出来、繊維化していきます。

初期の段階では症状が見られず、緩やかに進行していきます。

進行すると咳・痰・血痰・喀血等の症状が出てきます。

非結核性抗酸菌症(肺mac症)は、結核菌と異なり、人から人へは感染しません。

間質性肺炎の症状と治療

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肺炎は、気管支や肺胞腔内に炎症が起きる肺胞性肺炎と間質性肺炎に大別されます。

呼吸をすると空気は肺の中に入り、気管や気管支を通り肺胞に行きます。肺胞の壁には血液が集まっており、ここで酸素と二酸化炭素の交換が行われます。

肺胞の壁を間質と言います。間質性肺炎により間質が硬く繊維化すると肺が拡がらなくなり、呼吸が出来にくくなります。

間質の繊維化が進行すると、肺は硬くなり縮みます。縮んだ後には、穴ができ嚢胞となります。

間質性肺炎の原因は、自己免疫疾患、空気中の塵、カビや毛、薬の副作用、健康食品、ウイルス、逆流性食道炎、遺伝的背景等の原因や誘引もあります。しかし原因が不明な場合も多いです。

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