痔瘻(痔ろう)の原因と治療法

痔瘻(痔ろう) - 漢方相談

痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍の原因は化膿であり、他の痔とは原因が異なります。

肛門腺が化膿し肛門周囲の皮膚に開口します。肛門部の化膿性疾患で、開口したものが痔ろう(痔瘻)です。

お尻を触ると冷たいです。お尻は血流が悪く、化膿も治り難く、抗生物質も効きにくいです。

西洋医学的には手術しか方法がありません。しかし漢方でお尻の血流を改善すると、化膿は収まります。

お尻を清潔に保つ事が大事です。特に化膿性疾患では気をつけてください。また下半身を冷やさない事も大事です。化膿性疾患、痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍では、温めると逆に良くないです。しかし一般的に肛門部と言うより下半身を冷やさないようにします。

痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍の進行と症状

痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍の図
  1. 肛門の歯状線付近には多数の肛門線が開口しています。この部分には糞便がたまりやすいです。
  2. 肛門線に細菌が感染し化膿を起こします。この急性の化膿性炎症を肛門周囲膿瘍と言います。
  3. 肛門周囲膿瘍では肛門線に沿って外側に膿がたまります。激しく痛み、肛門の周囲が赤く腫れる肛門周囲炎の状態になります。大量の膿が排膿することもあります。
  4. 肛門周囲は血流が悪いです。そのため肛門周囲膿瘍は自然に治癒する事は期待できません。
  5. 化膿が進み膿が更に貯まると、最終的に膿は直腸の中か肛門周囲に口が開き出ていきます。
  6. この膿が出た穴が塞がらず、細長く深いトンネル上になったのが痔瘻(痔ろう)の瘻管です。
  7. 痔瘻(痔ろう)が形成されると、赤く腫れたり痛むなどの症状が無くなることが多いです。そのため痔瘻(痔ろう)になったことに気づかない事が多いです。ただ肛門周囲がジクジクしたり、下着が汚れて気づく事もあります。
  8. 痛みが無いため治療をせずに放置しておくと、痔瘻(痔ろう)の範囲はますます広がっていきます。しまいには直腸の大部分を切り取らなくてはならず、人工肛門が必要になることもあります。

◆痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍の漢方治療

痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍には抗生物質があまり効果が無く、現代医学では手術により、摘出するしか方法がありません。西洋医学的には、手術以外の治療では治す事が難しい疾患です。

しかし太陽堂漢薬局では、治療期間が1年必要となりますが、適方を合わすと殆どの方が治ります。独自の治療方法があるからです。

手術はいつでも出来ます。手術をする前に、漢方薬で治療する(私も治しました)。試してみる価値があると思いませんか。

痔瘻(痔ろう)の治り方

痔瘻(痔ろう)は肛門周囲が化膿し、瘻菅を形成する治りにくい痔の疾患です。抗生物質も効果が無く、通常は手術しか方法が無い疾患です。

漢方でも一般的に非常に難しい疾患です。(しかし太陽堂漢薬局では治療法を確立しています)

太陽堂漢薬局での治療を行うと、1~2年の期間を要しますが、治る患者さんが多い疾患です。痔瘻は太陽堂漢薬局の漢方治療か、手術しか他に治す手立ては無いと考えています。

◆痔瘻(痔ろう)と漢方。太陽堂漢薬局での症例報告

漢方治療にて改善・治療終了された多くの皆様から、勇気と希望をもらえたら良いですね。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際に治療された患者さんの症例を御紹介致します。

諦めずに! 1人じゃないですよ!希望を持って、一緒に病を治していきましょう。

しこりのような腫れ

男性・50歳代

痔ろう、出血有り。痔瘻にはアルコールと甘い物が大敵です。この患者さんは、毎夜のアルコールを続けながらも改善した例です。

治療開始

漢方薬の補脾剤と、漢方薬(痔の適方)、代謝賦活剤の服用を開始する。

服用4ヵ月後

なんとなく痔ろうの腫れも小さくなり、楽になってきたような気がしています。

服用6ヵ月後

小さな腫れに伴い膿も出ていますが、以前に比べれば格段に楽になりました。

服用8ヵ月後

この1ヶ月は元に戻ったように、良くない状態が続きました。(アルコール服用習慣あるため)。漢方の肝機能改善薬の服用を開始。

服用10ヵ月後

一時期の、良くなりかけた状態になってきました。痛みを感じるような腫れは無く、膿も少量になってきました。

服用24ヵ月後

ようやく治ってきたことを実感できるようになりました。1ヶ月以上腫れもなく、患部が小さくなってきています。膿は気にならない程度で、漏れ出ています。下痢体質が改善されてきているのと同調して、良くなっているように思われます。

服用34ヵ月後

従来から患部を触って膿が出ているのを、ヌメリと臭いで確認していますが、量も頻度も少なくなっているような気がします。殆どヌメリを感じず、臭いで膿が出ているのを確認できる状態です。

服用37ヵ月後

たまに、にじみ出ていた膿も、出ているのか出ていないのか良くわからないような日々が続いています。

◆私の苦い思い出。痔瘻(痔ろう)・肛門周囲膿瘍

太陽堂漢薬局 薬剤師 木下 順一朗

私には、非常に恥ずかしくて苦い経験があります。

漢方の勉強を始めて6~7年した頃です。その頃の私は精力的に夜まで勉強や仕事をしていました。眠るのは夜の1時、2時は当たり前。仕事をしない夜は遊びに行っていました。

漢方を勉強する身でありながら、好きな食べ物は肉類・油物・甘い物・刺激物・アルコール。朝まで飲み明かした事も何度もあります。甘い物も大好きで食後には必ずデザート、3時のお茶に甘いお菓子と不摂生の生活でした。

ちょうど32歳の頃、急にお尻が腫れ痛みがありました。肛門周囲膿瘍の化膿による腫れでした。東洋医学を勉強し、相談の仕事をしている立場にも関わらず恥ずかしい話です。日頃の生活の不養生、食事の不摂生が祟ったのです。

しばらくすると、お尻の左側に穴が開き痔瘻ができ膿が出始めました。膿が出ると少し楽になりました。そして、治ったかのように穴は塞がり膿が止まりました。

2~3日すると、また腫れて痛み、膿が出ます。椅子に座るのも辛い毎日でした。酷い時は寒気がして熱が38度を越した事も何回かあります。

半年ほど経ち、知り合いの病院に相談に行きました。担当の先生にお尻を診せ指を入れられました。そして「木下先生、手術しか方法が無いですよ・・・」と告げられました。痔瘻・肛門周囲膿瘍には抗生物質も効きません。

手術は痔瘻(痔ろう)肛門周囲膿瘍で、したくありませんでした。

せっかく漢方の世界に居るのだから、漢方で治そうと決心しました。それから痔瘻に対する漢方の方剤を調べていくと、幾つかの薬方がピックアップされました。更に治験例を調べ上げていきました。治った例はありますが、残念な事に「確実にこれで」と言う症例は有りませんでした。それでも「絶対漢方で治そう」という決心は変わりませんでした。

治療を開始して1年以上が過ぎました。私の痔瘻は、一進一退で良くも悪くもならない状態でした。その間も膿は出て、下着が汚れないようにガーゼをお尻に当てる毎日が続きました。だんだん「既成の漢方処方では治らないのでは?」と感じ出していました。

その頃、私はある難病に対する漢方処方を開発中でした。その自分で開発した薬方を改良し自分の痔瘻に使用してみました。飲みだすと、それからは毎月毎月改善し、膿も出なくなりました。結局1年ほどの服薬で完治しました。あれから20年以上が経ちます。再発もしていません。

太陽堂漢薬局では痔瘻の患者さん全員に同じ治療をしています。遅い人早い人ありますが、皆さん改善しています。治療法は手術しかなく既成の漢方薬も効かない痔瘻を、私自身が治しました。そうです。手術を考えている人へ「手術はイツでも出来ます。」

また患者さんが最も多い痔核は、痔瘻に比べ効果も早く治しやすいものです。一人一人病状や生活環境が違いますので絶対とは言えません。しかし今までの経験では、適切な漢方治療をすると、ほとんどの人が治ります。

私自身が、あの辛い毎日から救われました。手術しかないと思っている方。もう一回考えて見る価値があります。