蕁麻疹に使用する香蘇散

2022年6月4日;(写真は 梅雨前の大分県由布市湯布高原 です。)

蕁麻疹に使用する漢方薬には不思議な事があります。
海産物で食あたりしたら、まず最初に適応と考えられるのが香蘇散(コウソサン)です。
「海産物の食あたりは香蘇散」と言われます。

香蘇散は海産物の食あたり以外にも、胃腸の弱い方の風邪、自律神経、鬱病蕁麻疹などにも使用される漢方薬です。

私の子供達が小学生の頃、近くのスーパーで買った蟹を食べ、私以外の全員が食あたりをして寝込んだことがあります。
その時も家族全員に香蘇散を処方し直ぐに回復した記憶があります。

香蘇散は急性の食あたりにも使用しますが、慢性の蕁麻疹にも最初の原因物質が海産物なら効果があります。

香蘇散は香附子(コウブシ)と紫蘇葉(シソヨウ)、陳皮(チンピ)が重要な薬味です。3味とも精油成分に薬効があります。
エキス剤は製造過程で精油成分が残らないため効果は薄いです。

香蘇散は生薬を末にした散剤が一番精油が含まれ効果があります。
湯剤の場合でも、煎じる時間が長すぎると精油が飛び効果が薄くなると考えられます。

蕁麻疹に使用する葛根湯 へ続く