2つの脾虚(ヒキョ)

2022年8月13日;(写真は 奈良県 吉野山 脳天天神 です。)

脾虚と言う漢方用語は漢方を学んだ方なら誰でも知っている概念です。
脾虚は消化器が弱く消化吸収能力の衰えです。

前回の胃内停水(イナイテイスイ)と舌診(ゼツシン)でも出てきた虚の白朮(ビャクジュツ)茯苓(ブクリョウ)証(ショウ)の胃内停水が原因となる場合が有ります。
これには人参剤の四君子湯(シクンシトウ)や六君子湯(リックンシトウ)系統の脾虚があります。

また胃内停水とは関係なしに桂枝湯(ケイシトウ)の加味方(カミホウ)の小建中湯(ショウケンチュウトウ)系統の脾虚もあります。
小建中湯は桂枝湯の加味方ですが、方意から考えると芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)の加味方とも言えます。

器質的にまだ弱い胃腸の子供の体質改善によく使われるのが、小建中湯です。
年配者の機能的に弱ってきた胃腸には、四君子湯・六君子湯が汎用される事が多くなります。

脾虚には四君子湯・六君子湯系統の白朮・茯苓・人参証と、建中湯系統の2種の脾虚が存在します。
この2つの系統から様々な処方が更に発展していきます。