湿疹・ 蕁麻疹・アトピー性皮膚炎 ・多汗症・脱毛症・皮膚病の症状・原因・漢方治療方、症例を解説・ご紹介します。

湿疹や蕁麻疹、アトピー性皮膚炎は、アレルギー素因が原因としてある場合が多いです。他に免疫系、血管系等、様々な原因があります。

東洋医学では、原因を気血水に分けます。更に腸内環境や性ホルモン、解毒証体質・臓毒証体質、十二臓腑配当等、様々に分類し治療をしていきます。

アトピー性皮膚炎を内面から治す

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症状とアレルギー素因

アトピー性皮膚炎には、家族的にアレルギーの素因があります。患者さん本人が喘息を持っていたり、家族内に喘息や蕁麻疹を持っていることが多いです。

アトピー性皮膚炎の好発部位は、肘内側、膝裏側、項、手、顔面などに多く発症します。皮膚は乾燥性で魚鱗状の痂皮が見られます。

乳幼児では、顔面・頭部に湿潤、びらん、痂皮を伴い、次第に身体下部へ広がっていく傾向にあります。

治療環境

アトピー性皮膚炎は、西洋医学ではステロイドやビタミン剤、抗ヒスタミン剤で症状を抑える対処療法が主となり難治な疾患の一つです。

私が漢方を始めた1970年代は、漢方薬でアトピー性皮膚炎が治る人が非常に多かったです。

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蕁麻疹(じんましん)は漢方の得意な分野です

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蕁麻疹(じんましん)の原因と誘因

蕁麻疹(じんましん)は、突然に限局性の赤い浮腫が出来、痒みが激しくます。そして時間の経過と共に消失していきます。消失すると痕跡も残りません。

皮膚の血管運動神経の障害により発症します。誘因として、蚤や蚊等の虫の刺し傷、色々な植物との接触、温度差、肌着、洗剤、薬剤などの外因の刺激でも起こります。

また内因として、海老、蟹、貝類、マグロ、サバ等の海産物。肉類等のタンパク質・脂類。竹の子、キノコやアクの強い食物等でも蕁麻疹(じんましん)の原因となります。

胃腸障害・内臓疾患などが原因の場合もあります。また神経質な人の神経性蕁麻疹も有ります。

実際の原因は特定出来ることもあれば、西洋医学的に原因が分からない事も多いです。

一般的に蕁麻疹(じんましん)には、アレルギー性と神経性等の非アレルギー性があります。

蕁麻疹(じんましん)の発生から消失

蕁麻疹(じんましん)の発生する仕組みを見て行きましょう。

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湿疹-体質で異なる治療法

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皮膚病で最も多い疾患

湿疹は皮膚病の中で最も多い疾患です。身体的素因として新陳代謝の不具合や血管神経の異常などが考えられます。

湿疹は器械的刺激や、汗、細菌、日光、その他の刺激によって引き起こされます。

好発部位は、顔面、頸部が多いですが、全身どこにでもできます。

慢性化すると、皮膚が厚くなり褐色を呈するようになります。

湿疹の進行と炎症治癒過程は5段階です。

患部に刺激(又は抗原)が加わると

  1. 「発赤(ほっせき)、腫脹」。刺激により血管が拡張し充血・発赤します。同時にヒスタミンやプロスタグランディン等の生理活性物質が放出され腫脹します。
  2. 「湿潤」。汁が出ます。
  3. 「痂皮(かひ)形成」。湿潤が乾燥し、痂皮・かさぶたを形成します。
  4. 「落屑(らくせつ)」。痂皮・かさぶたが落ちて治癒に進みます。
  5. 「治癒」。

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ニキビ・尋常性痤瘡は漢方が最も得意

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角質と皮脂の脂肪塊が細菌感染

ニキビは、皮脂の分泌物が多くなることが原因で生じます。好発部位としては、顔を中心として背中・胸等にも出ます。また胃腸障害や便秘などで悪化します。

ニキビと尋常性痤瘡

  1. ニキビは、毛孔の場所に青黒い隆起した点と角質と皮脂からなる脂肪塊が最初に出来ます。
  2. この脂肪塊が細菌感染すると、ニキビは尋常性痤瘡となり、赤く腫れた膿ほう(面ぽう)と成ります。

ニキビは漢方の最も得意とする疾患の一つです

漢方で、まず治せないニキビは無いと言われています。東洋医学では、ニキビを皮膚の表面から治すのではなく、身体の内側から治療をしていきます。

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掌蹠膿疱症は体質改善が必要

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原因は免疫反応

掌蹠膿疱症の原因は、身体の内側で起きる免疫反応です。その結果として手掌・足掌に膿疱が生じます。

掌蹠膿疱症では、一部の薬物や歯の詰め物(金属アレルギー。インプラントの金属で起きる人もいます)などが誘引となる場合が多いです。また扁桃炎や歯周病なども誘引となります。

掌蹠膿疱症は無菌

掌蹠膿疱症は、無菌で感染はせず、人には移ることはありません。膿疱は、膿が溜まり水疱が白~黄色、又は濁っています。

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脱毛症・円形脱毛症の再発

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突然に発症する

円形脱毛症は、突然に円形に脱毛し、周囲の毛も抜けやすくなります。

進行すると、頭部全体まで広がります。更に眉毛、腋毛、陰毛まで広がり、脛毛等の体毛まで抜けることがあります。

自覚症状は特になく、他の前駆症状も無い場合が殆どです。人から指摘され初めて円形脱毛症に気づく場合も多いです。

原因は明らかではありませんが、自律神経の異常、局所の栄養不良、ホルモン障害、アレルギー、精神神経症状、免疫細胞が毛根部を攻撃する自己免疫等が考えられます。

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多汗症・手掌多汗症の原因

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汗を多くかきやすい多汗症とは

通常は体温調節のために発汗します。しかし普通は汗をかかない環境下でも、多くの汗をかく傾向の人を多汗症と言います。

多汗症のために、日常生活上ストレスで悩んでいらっしゃる方も多いです。多汗症は、全身性と局所性に分けられます。

  • 全身性多汗症は、神経質で精神興奮しやすい人に多い傾向があります。また甲状腺のお病気や脳や脊髄の異常でも起きると言われていますが、原因の判らない場合が多いです。
  • 局所性多汗症は、手のひら(手掌多汗症)、足の裏、腋の下、顔や頭(頭汗ズカン)からと様々です。ホルモンや交感神経の影響を受けている場合が多いです。

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尋常性乾癬

尋常性乾癬

尋常性とは「普通に多い」という意味で、乾癬の中で一番多い疾患の意味です。

 

近年増加している尋常性乾癬

尋常性乾癬は欧米人には多く、日本人には少ない皮膚病でした。しかし近年は日本人にも増えてきている疾患です。そのため日本食から欧米食や外食への増加などの生活習慣などが原因の一つと考えられています。尋常性乾癬は男性に多く、30歳以上で発病する人が多いです。

原因と症状

尋常性乾癬の原因は明確には分かっていません。皮膚を作るスピードが通常の10倍以上となり、真皮の血管が肥大し赤い発疹となります。表皮の角化もスピードが増すためカサブタ状の鱗屑

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痒疹

痒疹

急性、慢性、妊娠性に大きく分類されます。

 

急性痒疹

小児に多くストロフルスと呼ばれ、1週間程で回復する場合が多いです。

慢性痒疹

結節性痒疹と多形慢性痒疹があります。結節性痒疹では硬いコブ状の結節が出来、非常に痒い疾患です。

痒疹は、膝下の足や背中、胸、お尻等の全身に発生する患者さんもいらっしゃいます。

体質的原因として、アトピー性皮膚炎や湿疹体質の方に出来ることが多いです。

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