漢方薬の不思議な疑問、柴胡

2022年9月4日;(写真は 大分県由布市 懐石料理 山椒郎 です。)

30年ほど前、漢方薬が化学薬品の副作用防止として使われていた時代がありました。
その時、盛んに使われいたのが小柴胡湯(ショウサイコトウ)です。漢方薬の出荷額の圧倒的トップが小柴胡湯だった時代です。

そして小柴胡湯による間質性肺炎が報告されたのです。
柴胡(サイコ)が間質性肺炎の原因だと学会やテレビでも言われていました。
その頃は、未成熟で肌色に近い三島柴胡(ミシマサイコ)の1年根が出回り、もてはやされてもいましたので柴胡が原因だった可能性もあります。

しかし、同じ柴胡剤である柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)や四逆散(シギャクサン)での間質性肺炎の報告は無かったと記憶しています。

この時期は、尖黄芩(センオウゴン)の野生品から安価な栽培品の黄芩(オウゴン)が使われだした時期でもあります。
その後20年程して、糸練功(シレンコウ)の副作用診をしている時に未熟な黄芩のアクが広南桂皮(カンナンケイヒ)で解消することを知りました。
広南桂皮以外にも菊花(キクカ)や赤芍薬(アカシャクヤク)でも解消すると思われます。

柴胡桂枝湯には、黄芩2gに対し桂皮2.5gが含まれます。また四逆散には黄芩が含まれていません。
通説のように柴胡に問題が有ったのでしょうか・・・?。

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