下痢の陰陽

2022年8月14日;(写真は 蝉の抜け殻。地面に落ちていない抜け殻を蝉退センタイとして漢方薬の原料として血毒に使います。例えば消風散ショウフウサンなどに用います)

下痢は誰でも経験のある疾患です。下痢をすると体内のカリウムなどが流れ出るため疲労感等を強く感じる事があります。
同時に体液が失われますので、小児や年配者は脱水に気を付けなければいけません。

激しい下痢は漢方医学の病位(ビョウイ)である陽病から陰病へ1日で落ちる事もあります。

腹鳴(フクメイ)やガスの多い下痢は陽証の事が多いです。瀉心湯(シャシントウ)類の適応が多いです。
腹鳴の無い場合は陰証の下痢の可能性があります。

粘液便や臭いがある下痢、下痢の後に肛門の灼熱感がある時なども陽証の下痢です。

陰証の下痢は、便後に脱力感を感じたりします。また完穀下利(カンコクゲリ)を呈する事もあります。
完穀下痢とは、穀物が完全な形で出てくる下痢です。食べた物が未消化で出てきます。

東洋医学では陰証と陽証など、患者さんの体質と症状に従い下痢の漢方薬が多数用意されています。