不妊症の原因と治療法

不妊症の漢方相談

不妊症で赤ちゃんを望むすべての人へ、原因を解説。

「もしかして、妊娠しにくい・・・?」とお悩みの貴方。「病院へ通院を続けているけれど・・・、更に確率を高める方法は・・・」 とお探しの貴方。太陽堂漢薬局へようこそ。1989年より現在まで多くの不妊症治療を扱ってまいりました。

不妊症は病気ではないので症状の改善を感じるのは難しいかもしれませんが、漢方薬は身体の状態を少しづつ整え対応していきます。お身体のバランスが整ってくれば赤ちゃんのための苗床づくりができると思います。

不妊症の漢方薬は、妊娠を望む方へピッタリの治療だと考えています。

不妊症と妊娠の成立

  1. 受精およそ28日の周期で卵巣の中にある卵胞が成熟し、排卵します。
  2. 排卵された卵子と精子が限られた時間内に出会って受精すると、2つの細胞が合体して受精卵になります。
  3. 受精卵は分割を繰り返して、次第にその細胞の数を増やしながら卵管の中を移動し、やがて子宮にたどり着きます。子宮の内膜はこの頃十分に厚みを増して、受精卵を待っています。
  4. 受精卵がこの子宮内膜に到達すると、子宮内膜を溶かしながら潜り込んでいき、着床します。これらのステップが滞りなく進行して初めて妊娠が成立するのです。

◆不妊症と原因

日本では結婚生活2年以上で妊娠しない場合に、不妊症と呼ぶことになっています。 近年、妊娠しがたいカップルが増加傾向にあると言われています。現在日本では8組に1組の割合で悩まれるカップルがいます。

不妊症の原因は様々ですが、患者さんは増加傾向にあります。晩婚化、クラミジアなどの性感染症の蔓延、あるいは環境ホルモンによる生殖機能の低下などが原因と考えられています。

また、男性側に原因(男性不妊症)がある場合、女性側に問題がある場合、男性・女性ともに原因がある場合。そして原因が分らない場合もあるようです。

病院へ通院治療し順調に赤ちゃんを授かり、出産される方もいらっしゃれば、なかなか期待通りに進まず妊娠・出産できずに検査と治療を続けている方もいらっしゃいます。不妊症で通院を続けられると病院へ通う時間が取られるうえ、検査や治療により体への負担も増え、経済的な負担も大きくなっていきます。

排卵の問題-精神的要因

不妊症の原因として、自律神経失調症・精神的なストレスなどもあります。仕事や人間関係の悩みなどが引き金になり、視床下部の働きに不調をきたし、下垂体への命令を一時的にストップさせ、そのため一時的に排卵が止まってしまいます。

その他、不妊症の原因として睡眠不足・過激なダイエット・肥満なども排卵を止めてしまったりするので注意が必要です。

子宮頚菅粘液の問題

原因のもう一つとして、子宮頚管粘液は別名「おりもの」または「帯下」(たいげ)の問題です。精子はこの頚管粘液を泳いで卵と出会わなければならないので、頚管粘液の量や質が悪ければ精子が卵まで辿り着くのが非常に困難になります。

質の良い頚管粘液は半透明でやや粘り気のある粘液で、指に付けて伸ばすと10cm位伸びる位とされています。

また頚管粘液は常にごく微量ながら分泌され、排卵が近づくにつれ徐々に量が多くなり次第に質の良い頚管粘液が分泌されていきます。

質の良い頚管粘液が分泌するのは、卵胞の質も良いということに繋がります。排卵期には、この頚管粘液も忘れずにチェックして下さい。

免疫性の問題-抗精子抗体と不妊症

抗体とは、外部からの侵入物を攻撃し排除しようとする体内に作られる物質です。精子を標的とした抗体を抗精子抗体と呼びます。普通、精子に対しては、抗体は自然には作られないのですが、抗体が体の中にできてしまう場合があります。不妊症の大きな原因の一つです。

この抗精子抗体ができると、頚管粘液、子宮腔、卵管内、卵胞液内にも出現し、精子をブロックして動かなくするよう働きます。精子が子宮の頸管から子宮内に入って行けなくなり、あるいは精子が入ってきても抗体で動けなくなってしまい、卵管にたどり着けなくなってしまいます。

抗精子抗体は血液検査で調べられます。抗精子抗体が陽性の不妊症でも、妊娠を諦める必要はありません。抗精子抗体に有効な漢方薬があります。

また対処としては、コンドームの使用で3~6カ月間、夫の精液との接触を断ち、女性の側に抗体を造らせないようにする方法の他、人工授精や体外受精があります。

免疫性の問題としては他に、抗核抗体や抗リン脂質抗体などあります。

その他、高プロラクチン血症、卵巣嚢腫、子宮内膜症、卵管の問題なども不妊症へ影響を与えます。

◆不妊症治療(排卵誘発剤による)

卵胞発育と排卵をおこさせる薬を排卵誘発剤と言います。

エストロゲン剤

卵巣から分泌されている代表的な女性ホルモンの1つで、卵胞ホルモンです。

プロゲステロン剤

卵巣から分泌されているもう1つの女性ホルモンで、黄体ホルモンです。

クロミッド

化学的に合成されたホルモン系以外の内服薬になります。排卵誘発や黄体機能不全の改善に効果があり、現在もっとも広く使用されている誘発剤です。

一般的には月経5日目から服用し始め、5日間服用します。薬が効けば服用開始から2週間程度で排卵が起きるとされています。

セキソビド

クロミッドと同じく化学合成されたホルモン系以外の内服薬で、頚管粘液の分泌を促したり、子宮内膜を厚くする効果もあります。

排卵誘発の効果は比較的弱く、初期治療に用いられ、副作用も殆ど無いです。

他に高プロラクチン血症に使用するパーロデル等があります。

◆不妊症治療(原因別)

視床下部性無月経

比較的軽い治療薬を用います。良く使われるのがクロミッドです。

また、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンを補充する方法(カウフマン療法)があります。これにクロミッドやセキソビトを併用すれば更に排卵率が高まるとも言われます。

卵巣機能低下による不妊症

卵胞が成熟しても増加するはずのエストロゲンが増えなければ、排卵が起こらなかったり時間がかかったりします。エストロゲンの分泌が不十分だと子宮内膜が厚くならなかったり、受精卵の着床を維持できなかったりします。卵巣機能が高度に障害されているためカウフマン療法が選択されます。

多嚢胞性卵巣症候群

成熟した卵子が、卵胞の外に飛び出せない状態に、排卵誘発剤のクロミッドをまず用います。排卵が起こっても黄体機能が悪い場合は、hCGを用いたりします。また薬物療法のほかに手術療法も考えられます。

脳下垂体性無月経

エストロゲンとプロゲステロンの療法を用いて、初めて出血が起きる無月経の状態です。脳の視床下部の機能低下によって二次的に脳下垂体の機能が低下してしまったものが多いです。また卵巣に原因がある場合は、クロミッドやセキソビドよりも強力なゴナドトロピン療法が用いられます。

◆不妊症での排卵誘発剤の副作用

胃腸障害・肝障害
胃腸障害・肝障害
吐き気・嘔吐
吐き気・嘔吐
頭痛
頭痛
腹部の痛み・張り
腹部の痛み・張り
めまい・ふらつき
めまい・ふらつき
視力への影響
視力への影響
のぼせ
のぼせ
発疹など
発疹など