患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 不眠症(睡眠障害) 】と漢方症例報告

不眠症(睡眠障害)と不安感を訴える男性 2018年2月

(昭和47年生、男性。No.4893)

患者さんからの紹介で、不眠症の男性の相談を受けた。

元々はよく眠れる体質だったのだが、数ヶ月前から突然眠れなくなり、不眠に対して強い焦りや不安感がある。家庭の事情による強いストレスがきっかけだった。

心療内科にてデパスとマイスリーを処方され服薬中。眠りの質を高めて不安感を取り除く「血毒+中焦の熱証」を改善する漢方粉薬をお飲み頂く事とした。

漢方薬服用開始から1ヶ月後、眠りはまだ浅いが不安感が随分楽になられた。

然し、2ヶ月経っても眠りの状態に変化なし。日中も悲観的な感情が現れる様になって来た。漢方薬方を「水毒+上焦の熱証」を改善する煎じ薬に切り替えた。

その後、精神症状が随分楽になり、就寝してすぐ眠れるようになって来た。漢方薬服用開始から半年経過した頃、デパスとマイスリーの服薬を中止された。

途中、右手首の痛みを訴えられ、同時に胸郭出口症候群と思われる反応を捉えた。併せて治療を行ったところ、4ヶ月後には胸郭出口症候群は、殆ど痛みも無くなった。

胸郭出口症候群は良くなったけれど、右手首の痛みが残っている。血栓様の反応を捉え、血流を改善する治療に移った。

漢方薬服用開始から1年後、不眠症に対する不安感は全く消えていた。眠りの状態も安定し、残る症状は右手首の痛みのみ。急激な血流改善は出血傾向になり危険である。ゆっくり時間をかけて血流を改善し、最終的には肉体的にも精神的にも強い体質を造る事が出来た。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。

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