脱毛症を漢方で克服

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脱毛症。かけ橋掲載分

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抜け毛が拡がって来た脱毛症

1971年生、男性

コメカミ辺りから後頭部に掛けて抜け毛が拡がって来た円形脱毛症の男性からご相談を受けた。ご来局される2ヶ月前から症状が現れ始めたとの事。
糸練功にてお調べした所、中焦の熱証と解毒証体質の2種類の治療点を確認する。解毒証体質の証が出た事もあり、日常生活をお伺いしてみると、20代の頃からお酒をよく飲み、睡眠時間がとても短い中で仕事に行かれている事が分かった。お酒は勿論だが、甘い物全般を控えて頂き、漢方薬とご養生にて治療を開始した。
1ヶ月から2ヶ月間は効果を実感する事が無かったが、3ヶ月目になると抜けてしまう症状は治まり、脱毛していた部分から白髪が生え始めた。白髪の部分には、毛根を強くし黒い髪が生える目的で、昔から白髪に用いてきたエキス剤を頭部全体にトニックの様に使用して頂いた。
翌月には効果が現れ、生え際から少しずつ黒く強い髪へと変化していった。漢方治療9ヶ月目になると脱毛する事が無くなり、帽子を被る事も無くなっていた。その後、美容師さんから髪にコシが戻り、量が増えたと言われたそうである。季節により脱毛してしまう事があったけれど、根気強く漢方薬を続け、無事漢方治療終了を迎える事となった。
漢方治療期間は7年の歳月を要した。治療開始から完治まで、決して順調に進んだ訳ではない。治療開始してから漢方薬をほぼ欠かさずお飲み頂き、信じて続けられた事に、とても感謝すべき例であった。