香附子・牛膝・呉茱萸・牛蒡(牛蒡子)・黒胡麻・五味子 生薬ア・カ 牛膝はイノコヅチの根を乾燥したもので、イノコヅチの茎は牛の膝に似た節があるので牛膝の名を得ました。イノコヅチは方々の山野に自生していますが、節が大きく茎が紫色で根が太くて長く、柔軟性があり、潤いのあるものほど効力があり、節が細く茎が青色で根の短いものは、なるべく避けたほうが良いとされています。 続きを読む
紅花・降香・厚朴・粳米・牛黄 生薬ア・カ 紅花はベニバナとも言います。その昔、頬紅として使用されていました。ベニバナの種子から取れる油は、サフラワー油と呼ばれ塗料、石鹸を始め、サラダ油やマーガリンの原料として用いられています。抽出液には、血小板凝集抑制、血管拡張、マクロファージ活性化、動脈血流量増加の薬理作用があります。 続きを読む
桂皮・桂枝・荊芥・決明子・玄参・膠飴 生薬ア・カ 普通の葉は、中心に1本太い筋が入っていて細い筋が左右に出ているのが、ケイの葉は中心に3つの大きな筋があってその形を圭といいます。古代国王が、その身分を表す為に用いた印の型に似ているので、圭に木辺をつけて桂枝と呼ばれるようになりました。 続きを読む
金銀花・金箔・銀杏葉・苦参・枸杞子・地骨皮 生薬ア・カ スイカズラの花を採って陰干ししたものです。スイカズラの葉は忍冬になります。スイカズラの花は白い花ですが、白い花を開いてからは赤、黄、白とかわっていくので金銀花の名を得ました。蜜槽から甘い蜜を出すので子供たちは喜んで蜜を吸うようです。このスイカズラの葉は寒くなっても枯れず、冬でも耐え忍ぶところから忍冬ともよばれています。漢方の抗生物質とも呼ばれています。 続きを読む
菊花・橘皮・牛胆・羗活・独活・杏仁 生薬ア・カ リョウギク(甘菊)の花弁をとって薬用とします。菊の花には数百種類ありますが甘菊が最良で、花弁は黄色で長いほどよく、甘みがあり微やかに苦味のあるものがよく、苦味のきついものはあまりよくありません。品物が古くなったものは、働きが鈍くなるので新品を使うべきです。野花はよくありません。 続きを読む
乾姜・甘草・栝楼根(瓜呂根)・枳殻・枳実・桔梗 生薬ア・カ 干した生姜のことを乾姜といいます。生姜中の揮発しやすい精油を取り除いて、辛味成分のみにしたものです。乾姜は茶褐色で澱粉が糊化して乾燥された固い塊になっており、口を焼くような精油らしきものがないのが特徴です。漢方の古典では小生姜を使用します。奈良時代に日本に漢方薬として伝わって来ています。一方、現在の日本の生姜は大生姜で、江戸時代に伝わって来た生姜です。 続きを読む
瓜子(冬瓜子)・藿香・葛根・滑石・栝楼仁(瓜呂仁) 生薬ア・カ 冬瓜子は冬瓜の種子であり、漢方では消炎性利尿、排膿薬として水腫および癰腫に用いられます。冬瓜は、他の瓜類より遅く成熟し、霜が降るようになって後に熟すので冬瓜の名を得ました。 続きを読む
黄土(伏竜肝)・黄連・遠志・艾葉・何首烏 生薬ア・カ カマドの下の焼土のことで、カマドに神があってその神を伏竜と言い、それより伏竜肝との名を得ました。焼き土を使っても効果が上がりますが、瓦を細かく割って、火で焼いて、水中に数回放り込んで、水溶物質を溶かしても焼き土と同じ効果があります。 続きを読む
延胡索・黄耆・黄芩・黄柏・桜皮 生薬ア・カ チカラシバやスモウトリバナは、花梗を絡ませて互いに引張りあう勝負をしたものです。伊勢地方では太郎坊といえばスミレ、次郎坊といえば次郎坊延胡索のことでどれも花の距に絡ませて勝負したことに由来します。中国産が良いとされ、粒が肥大してよく揃い、黄色の濃い鮮やかなもので、質が充実し苦味の強いものが良いとされています。 続きを読む
茴香・鬱金(宇金)・烏薬・烏梅・如発如而矢 生薬ア・カ 茴香精油のよい香りが働き、血液経路等全身を回って刺激させる働きがあるため「回香のある草」すなわち回に草辺をつけ、ウイキョウとなりました。虚弱体質の人が神経不安定になり消化不良(低酸症)になったり、逆にそれでは消化できないと身体が自然の本能(フィードバック)で過酸症になってしまった胃の消化促進をしてくれます。 続きを読む