皮膚病の燥湿と虚実の組合せ

2022年6月2日;(写真は 大分県 宇佐市 アフリカンサファリ です。)

皮膚病の東洋医学の判断 から続く

前回記述の皮膚病の燥湿(ソウシツ)を横軸とし、虚実(キョジツ)を縦軸にすると、アトピー性皮膚炎などの皮膚炎の漢方治療が分かりやすく見えてきます。
今回は皮膚病の虚実についてです。

4つの虚実鑑別ポイントがあります。

  1. 発赤
    実証は、赤味が強い
    虚証は、白っぽく充血が少ない
  2. 分泌物
    実証は、多い、濃い、臭い
    虚証は、少ない、薄い、無臭
  3. 痂皮
    実証は、大きくて厚い
    虚証は、小さい、或いは少ない
  4. 発疹の高さ
    実証は、隆起している
    虚証は、扁平で盛り上がりが少ない

東洋医学はファージーな世界です。
虚実も燥湿も白黒の二者択一ではありません。
やや虚証、やや実証、虚実中間証など程度が異なります。
湿で分泌物が多く痂皮があれば実証で、越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)証などへ結びついていきます。湿が強い眼瞼炎などに越婢加朮湯が多用されたりもします。

また分泌物が濃い場合や臭いがする場合などは、瘀血(オケツ)が混在している事もあります。
大芎黄湯(ダイキュウオウトウ)や通導散(ツウドウサン)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)なども検討していきます。

瘀血では無いですが、血熱(ケツネツ)の臓毒証(ゾウドクショウ)体質の防風通聖散(ボウフウツウショウサン)なども検討に入れます。