皮膚病の東洋医学の判断

2022年5月31日;(写真は 大分県 宇佐市 アフリカンサファリ です。)

私を含めた日本の古方派(コホウハ)の漢方家は、何でも「三陰三陽(サンインサンヨウ)」で証(ショウ)の判断をします。
皮膚病の場合も、蕁麻疹、化膿症、掻痒症、水疱、進行性指掌角皮症など、三陰三陽で診ると確かに証の判断がしやすいです。

しかし、アトピー性皮膚炎を始めとして皮膚炎に関しては「燥湿(ソウシツ)」で証の判断をした方が分かりやすいと常々感じています。

温清飲(ウンセイイン)や柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョトウ)、当帰飲子(トウキインシ)などは「燥」の皮膚炎へ用います。
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)などは、やや湿であるが「燥湿中間」タイプへ
桂枝加黄耆湯(ケイシカオウギトウ)、消風散(ショウフウサン)、越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)などは「湿」タイプです。

湿のアトピー性皮膚炎は虚実により
実証の越婢加朮湯証、中間証の消風散証、虚証の桂枝加黄耆湯証の順番です。

湿度の影響も実証ほど受けやすい傾向があります。
湿度が上がりだす3月頃から、越婢加朮湯証は悪化が始まります。
梅雨前になると、消風散証が悪化し始めます。
梅雨が明け夏になると、桂枝加黄耆湯証が発汗により悪化し始めます。

また乳幼児は湿タイプ、年配者は燥タイプが多くなる傾向があります。
湿タイプは夏季に悪化する傾向があり、燥タイプは冬季に悪化する傾向があります。

皮膚病の燥湿と虚実の組合せ 続く